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地デジはどこまで成功したのか
2015.03.10
俗に地デジと呼ばれる地上デジタルテレビ放送方式は、世界に四方式ある。
最も普及しているのがヨーロッパ方式で、73か国、全ヨーロッパ、トルコ、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタン、アゼルバイジャン。
アジアでは日本、中国、韓国、北朝鮮、フィリピン、モルジブ、スリランカを除くインドとそれ以東のオーストラリア、ニュージーランドを含む各国。
中東ではイスラエル、サウジアラビア。
中南米では、コロンビア、仏領ギアナ。
アフリカではモロッコ、アルジェリア、ナイジェリアとボツワナを除くコンゴ民主主義共和国、ウガンダ、ケニアを結ぶ線以南。
合計して73か国。
アメリカ方式は、米国、カナダ、メキシコ、韓国の4か国。
中国方式は中国とラオス。
日本方式は、日本、フィリピン、スリランカ、モルディブ、ボツワナ、グァテマラ、ホンジュラス、コスタリカ、ベネズエラ、エクアドル、ペルー、ブラジル、チリ、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、合計17か国。
日本方式採用国における送信機の日本企業のシェアはボリビア、ボツワナ、ベネズエラで100%、アルゼンチンで60%、ブラジルで30%、その他不明。
受信機の日本企業シェアは世界全体で21%、中南米で28%。
日本方式が採用されていない北米での日本企業の受信機のシェアが26%、西欧で23%。
せっせと地デジ日本方式の採用を働きかけても、なかなか日本企業がそれを生かしたビジネスにできていない状況にある。
世界標準を日本が作りに行って、それをテコに日本企業がビジネスを拡大するというモデルが地デジではなかなかできなかったのだろうか。