汚染水feat.エネ庁長官vs経産大臣

2015.03.19

平成27年3月10日衆議院予算委員会第7分科会にて

秋本真利委員(自民)
(初略)宮沢経済産業大臣は、この62核種とれますといっているALPSの中で、4核種ちょっと性能が発揮できていないよねというふうに報告を受けた、あるいは御自身が気づいたというのは、一体いつごろの時期だったというふうにご記憶がありますか。

経産大臣の認識について伺っていますから、経産大臣個人の、大臣の見解を伺っております。大臣がいつ気づいたかということについて伺っておりますので、大臣にお答えいただきたいというふうに思います。

上田エネ庁長官
ALPSの性能の問題でございますので、非常に技術な話という側面もございます。私自身いつのタイミングで大臣に申し上げたか、今この瞬間はっきりしたことを申し上げられませんけれども、確かに既設ALPSにより処理した水につきまして、特に早期に処理をしたものについては、コバルト60、ヨウ素129等々の一部の核種が相当程度残っているという部分があるわけでございます。

これらの水の処理をどういうふうにしていくのかということにつきましては、東京電力とも十分今後相談していきたいと考えております。

秋本真利
大臣に通告もしております。通告をしているにもかかわらずお答えもいただけない。在席していて目の前で質問を聞いているのにお答えいただけないというのは、私ちょっと心外なんですけれども。

通告もしております。した上で、難しいことではなくて、大臣がいつお気づきになりましたかという質問であるにもかかわらずお答えいただけないというのはなぜなのかについて、お答えをいただきたいというふうに思います。

宮沢経産大臣
極めて技術的なことでありますので、事務方から答弁をさせました。

聞いていて答えないというわけではなくて、たしかこれは与党の、自民党の質問だったよなと思いながら、少し呆気にとられていたものですから、事務方から答弁させました。

(後略)
(注意 上記の正確なやり取りについては議事録を参照のこと)

3月17日閣議後の経産大臣記者会見での質疑応答

記者
先週の衆議院予算委員会の分科会で話題になった話、福島第一原発で、既設ALPSによる処理水を増設あるいは高性能ALPSに改めて通しなおすかについて、事務方は自民党の部会では通すと言い、分科会ではこれから検討すると言ったが、通し直すということでいいのか。

宮沢経産大臣
今、検討しているということだろうと思っています。

記者
通さない可能性もあるのか。

宮沢経産大臣
通すことになると思いますけれども、最終的にそれを決めているわけではないということです。

記者
既設ALPSで4核種取り切れないことを、大臣はいつ報告を受けたのか。

宮沢経産大臣
あの質問の直前です。

福島第一原発の汚染水処理に関しては、大臣をないがしろにして東京電力・経済産業省を中核とした原子力ムラの理屈が前面に出始めている。

がんばれ、経産大臣!



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