大阪の出直し選挙

2014.02.04

大阪市が出直し市長選挙をやるそうだ。
私はおかしいと思う。
今の仕組みは、地方自治体はいわば大統領制で、市長と市議会の二元代表制だ。
その制度の下で、議会が動かないならば、議会の構成を変えるべきで、自分が辞めて出直しても意味がないのではないか。
民意の後押しというならば、議会をリコールすることができる。
大阪市は人口が266万人、有権者数が210万人、36万5千人の署名で議会を解散する住民投票ができる。住民投票で過半数の賛成があれば、議会を解散し、市議会議員選挙になる。
民意というならば、この道を選ぶべきだ。
(ちなみに議会が市長の不信任議決をすれば、市長は議会を解散することができる。あるいは市議会議員の四分の三が出席し、五分の四が同意すれば、市議会は自らを解散することができる。しかし、どちらも市議会はやらないだろう。)
大阪市長選挙には6億円の費用がかかる。無投票になったとしても4億円の費用はかかってしまう。
民主主義のコストだという人もいるかもしれないが、市長の出直し再選挙をやっても、辞職した市長が自ら出馬して、再選されれば、その任期は元の任期のままだ。
つまり、大阪市は来年に、また市長選挙をやらなければならない。
私も神奈川出身で、政令指定都市と県との二重行政の問題に直面している。橋下市長に共感するところも多い。
しかし、今回の議会が動かないから市長辞職、再選挙はとるべき道ではない。



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