金正恩と空を駈ける
2012.08.03
世界は本当に小さくなり、いろんなところで繋がるようになった!
私がワシントンのジョージタウン大学に留学していたとき、せっかくワシントンにいるのだからと連邦議会でインターンをした。
当時、アラバマ州選出の民主党の下院議員だったリチャード・シェルビー事務所に草鞋を脱いだ。その後、シェルビー下院議員は上院選挙にうって出て、大番狂わせといわれた勝利を収めた後、レーガン大統領に誘われて共和党に鞍替えし、今や共和党の重鎮だ。
この時、とても貴重な経験をさせてもらったので、その恩返しに私の議員会館では、いろいろなところからインターンを受け入れている。
その後、彼らは韓国で国会議員になったり、アメリカ国務省で日米安保の担当になったり、エストニア国防省でNATOとの窓口になったり、レバノンの故ハリリ首相の姪と結婚してヨルダンの首都アンマンの大規模開発に携わったり、ミサイル防衛の専門家になったりとさまざまな道を歩んでいる。
7月25日、北朝鮮の朝鮮中央通信が、金正恩第一書記が平壌の遊園地で絶叫マシンに乗っている写真を公開した。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2182429/Junior-British-diplomat-identified-mysterious-Westerner-pictured-riding-rollercoaster-North-Korean-leader-Kim-Jong-Un.html?ito=feeds-newsxml
この写真に一人の西洋人が写っている。欧米のメディアは、これは誰だと探し始め、とうとうこの西洋人は、駐平壌イギリス大使館のバーナビ―・ジョーンズ一等書記官であることを突き止めた。
そしてこのバーナビ―・ジョーンズ氏は、大和日英基金からの奨学生として、私の事務所でインターンをしていた。
その後、イギリス外務省に入り、平壌のイギリス大使館勤務を命ぜられた。
平壌はどう、と尋ねると、毎週新しいレストランを開拓していると楽しそうだった。
デイリーテレグラフをはじめとするイギリスメディアから、早速、取材が入る。
「バーナビ―・ジョーンズ氏は、東京ディズニーランドに行ったことがあるか?」
さて、うちのスタッフにきいてみよう。