国連パレスチナ会議

2012.07.13

タイのバンコクで開催された、国連のイスラエル-パレスチナ和平に関するアジア太平洋会議に招待され、参加してきました。

この会議は、正式には
United Nations Asian and Pacific Meeting in Support of Israeli-Palestinian Peace
と呼ばれ、 

The Committee on the Exercise of the Inalienable Rights of the Palestinian People
が主催し、

The Division for Palestinian Rights of the United Nations Secretariat
が事務局を務めます。

驚いたことに、この委員会は1975年11月に国連総会によって設立されたにもかかわらず、日本政府はこの委員会が主催する会議をほとんど無視し、私が日本の政治家としておそらくはじめての参加者だそうです。

「日本政府はアメリカ政府に遠慮があるからね」というのが参加者の声でした。

世界中の百九十数カ国のうち、百三十二カ国がパレスチナを承認しているにもかかわらず、日本はまだ承認していません。

今回もアルゼンチン、バングラデシュ、ブラジル、ブルネイ、カナダ、中国、サウジアラビア、南アフリカ、タイ、東チモール、トルコ、アメリカ、パレスチナが参加しているにもかかわらず、日本の参加はなし。

委員長を務めるセネガルの国連大使が議長を務め、パレスチナのマルキ外相がパレスチナを代表し、マレーシアのマハティール元首相をはじめとした「エキスパート」と呼ばれる参加者の講演とディスカッションで会議が進行します。

私も「エキスパート」として(!?)、二日目の午前に講演をしました。

3日間の会議では、複数の参加者により、BDS(Boycott, Divestment, Sanction)の意義が強調されていました。

日本の外務省は、イスラエルまたは入植地産品に対する経済制裁ができない理由として、WTOのルールをあげていますが、会議に参加している国際法、貿易ルールの専門家から、その理由はおかしいとの指摘がありました。

私は、国連、EU、アメリカ、ロシアのカルテットに、日本も加えたクインテットにすべきだと訴えましたが、講演者の中には、アジアで唯一の安保理常任理事国である中国に期待するという声や、中国を加えたクインテットにするべきだなどという声もありました。

7月10日
午前
バンキムン国連事務総長のメッセージ
ピチェット タイ外相顧問
アブドウ・サラム・ディアロ議長
マルキ パレスチナ外相

午後
マハティール 元マレーシア首相
ギデオン・リディ ハレツ紙コラムニスト
レイ・ドルフィン UNOCHA
ディアナ・ブトゥ PLO
カマル・ホセイン UN人権委員会


議長主催レセプション

7月11日
午前
イアン・スコービー ロンドン大学教授
ヒンド・コウリー 元駐パリ パレスチナ大使
リ・グオフ CIIS 中国
河野太郎
ニダル・フォカハ ジュネーブイニシアチブ(パレスチナ)
ガディ・バルシャンスキ ジュネーブイニシアチブ(イスラエル)

映画「This is My Land…Hebron」

午後
ウォルデン・ペロ フィリピン議会
アブドルアジズ・アボゴッシュ パレスチナ外務省
ハサン・クレイブ インドネシア外務省
ニック・フェリマン パレスチナ連帯キャンペーン・タイ

リヤド・マンスール パレスチナ国連大使
アブドウ・サラム・ディアロ議長

7月12日
午前
シビルソサエティとの意見交換



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