原発再稼働に関する細野大臣の発言等についての質問主意書

2012.04.15

原発再稼働に関する細野大臣の発言等についての質問主意書

問い 原発の再稼働について、細野大臣はこれまで繰り返して、再稼働するかどうかと電力の需給は関係ない、電力の供給がどうあろうとも、原発を再稼働させるかどうかは原発が安全かどうかのみで判断すると言い続けてきた。青森県で開催されたG1サミットやテレビ朝日で放送された「朝まで生テレビ」でも同様の発言をしている。しかし、今回、枝野大臣が、関西電力における夏場の電力不足をあげて再稼働が必要だとの発言をしている。細野大臣のこれまでの発言は、嘘だったのか。

あるいは大臣の個人的な発言で、政府の公式な見解ではなかったのか。もし個人的な見解であったなら、なぜ、政府の見解と違う個人的な見解を繰り返す大臣を、政府は制止しなかったのか。

これまで政府は、原発再稼働は、電力需給に関係なく安全のみで判断すべきだという見解に達したことはないのか、もしあるならば、それはいつ頃で、また、なぜ、いつ頃、その見解を変えるに至ったのか記せ。

問い 政府は、関西電力の夏場の供給力不足を大飯原発の再稼働の必要性にあげているが、関西電力管内および西日本全域で、関西電力およびその他の電力会社に余剰電力を販売することができる企業の自家用発電設備容量をどれぐらいあると政府は認識しているか。

そうした企業から電力を購入するにあたって、関西電力が支払うとされている電力の単価はkWhあたりいくらと想定して、計算しているか。その単価を決めた前提は何か。

その単価をどれだけ引き上げると購入量はどれだけ増えるのか。

なぜ、2011年の関西電力の供給力を計算した政府想定と比べて、自家発電の購入量が減少しているのか。

問い 政府は、関西電力管内の発電所が定期点検などで発電を止める日程をどう認識し、供給力を計算しているのか。

供給力を計算する時に使用した関西電力の発電所ごとの今年いっぱいの定期点検などのスケジュールを記せ。政府は、そのスケジュールをどのように変更させれば、どれだけ供給力を増やせると認識しているか。

問い 2011年3月末において関西電力が結んでいた需給調整契約の種類と件数、対象となる電力量を記せ。また、2012年3月末の同様の数字を記せ。

経産省は、この間、需給調整契約を増やすために何をしてきたのか、具体的に記せ。

問い 2010年の夏に、関西電力管内の最大電力需要量はいくらであったか。

その最大電力需要量から100万kW以内に関西電力管内の需要が留まったのは2010年一年間に何時間あったか。最大電力需要量から200万kW以内に関西電力管内の需要が留まったのは2010年一年間に何時間だったか。最大電力需要量から300万kW以内に関西電力管内の需要が留まったのは2010年一年間に何時間だったか。

この時間帯のピークカットのために政府は関西電力にこれまで何を命じてきたか。また関西電力はこれまでどういう対応をしてきたと政府は認識しているか。

問い 諸外国では、既に、メリットオーダーともよばれるピーク電力費用曲線を翌日には公開している。これを公開することにより、電力会社のピーク対応能力とその費用を国民も知ることができる。政府は、各電力会社に対して、これを公開させるべきではないか。

 



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