27件のナトリウム漏れ

2011.10.19

もんじゅからナトリウムがしばしば漏れているのではないか、というお尋ねをいただいた。

文科省研究開発局原子力課核燃料サイクル室に問い合わせると、ナトリウムが本当に漏れたのは1995年の事故の時だけだという。

しかし、もんじゅでナトリウム漏れの誤警報は、これまで実に27回も起きている。

1991年 8月25日
1993年 3月19日
1993年 3月26日
1995年 8月24日
2007年 8月 7日
2007年 8月28日
2008年 1月12日
2008年 3月26日
2008年 3月28日
2008年 3月29日(この日だけで誤報が8回)
2008年 6月19日
2008年 7月 4日
2008年 8月22日
2008年 9月 6日
2008年11月20日
2009年 1月13日
2009年 9月22日
2009年 9月24日
2010年10月 7日
2010年11月 9日

2008年3月26日から3月29日までの10回は、取り付ける時に検出器を破損させて、本来通電しないところが通電して、反応したことにより、誤報が頻発したらしい。

その他、検査の時にショートして警報が鳴ったり、検出器が粉塵を吸い込んだことで鳴ったりしている。

しかし、これだけ誤警報が出続けるということは、問題があってもその問題を解決できていないことになる。

しかも文科省は、何が原因なのか、なぜ2007年から誤警報が頻発するようになったのか、どうして止められないのか、全く把握していない。

また、警報が鳴った場合に、近隣の自治体その他への連絡は行われてきたのだろうか。誤報かどうかを確認してから連絡しますでは、連絡が遅れることになる。誤報だろうが連絡しますでは、オオカミ少年になってしまうことになりかねない。

いずれにしろ、これだけ誤警報が鳴って改善されないというのは、何かがおかしい。年間に動かないもんじゅを維持するために200億円を超える予算を使っていて、そのもんじゅで一番危ないナトリウム漏れの事故の警報が誤作動しているのに。

そしてこの誤警報に紛れてナトリウム漏れが隠蔽されていないだろうか。隠蔽はないと断定もできない。



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