外務委員会迷答弁

2011.04.21

外務委員会。

ビデオライブラリーはこちら。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib2.php?u_day=20110420

今日の質疑を要約するとこんな感じです。詳しくは上記のビデオライブラリーを見てください。私の質問は9時から35分間です。

問い 保安院はなぜ、浜岡原発の停止を求めないのか。
答え むにゃむにゃむにゃなので、安全だ。

問い 総務省はこの『流言飛語』をどのように定義しているのか。
答え 定義していない。

問い これまでの保安院の説明で事実と異なる説明が行われてきたものは『流言飛語』とされるのか。
答え 総務省はそれを判断する立場にない。

問い この事故がレベル7に引き上げられたことによって、保険会社あるいは東京電力が何らかのかたちで免責されることになるものがあるのか。
答え それはない。

問い 保安院はなぜ、東電と別々に記者会見を続けるのか。
答え 事故処理は東電の仕事で、保安院はそれに関する安全規制をやるだけ。

問い 発表された東京電力福島第一原発事故の今後の工程表は、政府のものなのか東電のものなのか、この工程表の通りに行かなかった場合、その責任は全て東京電力が負うのか。日本政府は、事故の終息に向けて、どういう責任を負うのか。
答え 工程表は東電のもので、責任は東電にある。

同じ時間にドイツのシュピーゲル誌が東電でインタビューしていて事故処理の責任はどちらにあるのかと質問したら、政府です、最終的には菅総理ですと答えたそうだ。その記者が次に僕のところに来て、この答えをどう思うかと質問された。

官邸に入っている民主党の議員に、工程表は東電のものだと答弁してましたよといったら、そんなことはないと怒っていた。統一見解を求めなきゃだめかな。

夜、 ルクセンブルク大使公邸で、ルクセンブルクの副首相・外務大臣の歓迎夕食会が開かれ、その席上で、元通産官僚が、日本では自動車事故で毎年何千人死んでい る、原発の事故でこれまで何人死んだんだとのたまわった。それを聞いて、出席していたヨーロッパ人は、みんな僕の方を向いてウインクした。日本の原子力行 政がいかにひどいかを説明するよりも、百倍、日本の原子力問題がはっきり副首相には伝わった。

今回の震災で、EUの中に、日本との自由貿易交渉をしてあげないといけないという雰囲気が出てきたようだ。この震災がなければ、日本との交渉にイタリアをはじめ、後ろ向きな国々の影響で、交渉の開始はできなかったかもしれないという話が出ていた。

ちなみにルクセンブルグは次期、国連安保理の改選で、非常任理事国入りを目指している。今回の来日は、もちろん被災した日本を元気づけるということが最大の目的だが、非常任理事国の選挙もよろしくねということもあるようだ。ちなみに相手はフィンランドらしい。

出 席していたヨーロッパ企業の経営者から、ヨーロッパから被災者に贈られた物資の扱いがひどすぎるとクレームされた。ポルトガルの企業が子供用の服を大量に 送ったら、書類が不備だと港で留め置きになったらしい。似たような話がたくさんある、書類を書くのと被災者に物資を届けるのとどちらが大事なのかと詰め寄 られてしまった。事実確認しなければならないが、相当怒っている。野田財務大臣、頼むぜ。



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