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エイプリルフールにはまだ早い
2011.02.14
永田町は大雪になった。
アメリカで気になることがあったので、帰国してすぐに一太さんに電話。月曜日の全日程終了後の夜遅くに時間をもらう。
どこでも行きますよと言ったら、一太さん指定の場所は国会のそばのワインバー。うちのスタッフが、酒の飲めない河野太郎と山本一太が2人でワインバーに行って何するの?
答え:ほっとウーロン茶と紅茶を飲む。
雪が積もるまで話し込んで帰る。
サンディエゴで話題になっていたのが、The Economistの先週号の記事。「最も大胆な改革を提案する菅直人」だって!?エイプリルフール特集号かい?
この記事によれば、小泉改革よりも大胆な改革パッケージを菅首相がまとめたそうだ!
その中身は、なんと、将来の年金を確実なものにする社会保障改革と財政を安定させるための消費税引き上げのプラン。その計画は、財政をきりつめながら経済を活性化させる。なんやらかんやら。
そして、最後に、菅首相はその内容を選挙で国民に訴えなければならない。
カリフォルニアの日本研究者からは、いったいこの記事は何なのだと質問が飛ぶ。「社会保障改革の中身は何も決まっていないし、消費税引き上げも参議院選挙で出してすぐに引っ込めて、結局、予算には何も間に合わず、全部6月へと先送り。そこでまとまった提案を出せる保証は何もないのに、この書き方は何なのだ」
それはThe Economistに聞いてください。
しかも文中で、やたら「日本最大の読売新聞が」。さらに文中、唐突に「ワタナベツネオはヨサノの友人だ」。
The Economist誌が、その評価をかなり下げたのは間違いない。編集長は、エイプリルフールまで菅政権は続かないと思ったのだろうか。