サマーダボス会議

2010.09.15

サマーダボス会議(正式名称は Summer Davos in Asia: Annual Meeting of the New Champions 2010)に出席する。

中国が温家宝首相以下、全力でこの会議にコミットしていることがひしひしと伝わる反面、日本からは民主党の代表選挙と重なったこともあり、与党側からの参加はゼロ、野党からは私と竹本直一、浅尾慶一郎代議士の3人のみの参加、日本がテーマなっているセッションも少なく、プレゼンスの低下は否めない。

与党からの出席がないため、会議中の閣僚級ランチおよびセッションに日本を代表して私が招待された。

しかし、1500人の会議参加者のうち日本人はわずか90人であったが、同時通訳は英語、中国語に加えて日本語がほとんどのセッションで行われ、日本に対する気遣いが感じられた。

9月13日
17:20 成田発 ANA955
20:10 北京着
北京から会議の主催者のWorld Economic Forumのリムジンサービスで天津に向かう。約2時間半で天津のルネッサンスホテル着。そのまま寝る。

9月14日
09:15-10:15
全体会議:アジアの世紀の中のアメリカ 
リーマンショックからの回復やイラク、アフガニスタンの先行きの見通しが不明確であることなどが、21世紀にアメリカがアジアの中での影響力を低下していく理由に挙げられているが、世界的、地域的あるいは国内的にどんなことがアメリカの影響力の低下を加速するあるいはくい止めるだろうか?

司会 
スティーブン・クレモンス New America Foundationディレクター

パネリスト
トーマス・フリードマン NYタイムス コラムニスト
ツィ・リリュ 中国現代国際関係研究所 所長
ムン・チャンイン 韓国延世大学教授
チャールズ・モリソン イースト・ウェストセンター 所長
カート・トング 国務省APEC担当

冒頭、それぞれ三分の問題提起。僕からは:
海、空、宇宙、サイバー空間の自由は各国にとっての核心的利益であり、とくに海の自由は死活的な核心利益である。日米同盟はこれを守るための国際的な公共財であり、アメリカの軍事的な影響力の低下は防がねばならず、そのために日本も沖縄の基地や横須賀の空母母港の維持に努めるとともに、国防費の増加、武器の共同開発を始めるべきだ。

アメリカは各国と価値観を共有していることを示すため、地球温暖化や国際司法裁判所、CTBT、対人地雷やクラスター弾に関する条約などに背を向け続けてはいけない。また、アジアからの移民はアメリカとアジアとの結びつきを強め、アメリカがアジアにコミットする強い理由にもなる。

トム・フリードマンが、HIE, High Imagination Enabling countryとLIE, Low Imagination Enabling countryという考え方を提唱した。これまでの概念で考えるとアメリカの力は低下すると言われるかもしれないが、アメリカはこれからも世界で最も開かれてダイナミックな、イノベーションを生み出す国(HIEな国)であり続けるはずだと主張する。

13:00-14:15
閣僚級ランチ 「イノベーションと持続可能な成長」

リッキー・フリース   エネルギー相 デンマーク(COP15コペンハーゲン会議議長)
ピーター・チン     エネルギー相 マレーシア
トニー・クレメント   産業相 カナダ
モハメド・ビン・ダエン エネルギー相 UAE
グレッチェン・カロンジ UNESCO 事務次長補
クァック・スンジュン  大統領委員会委員長 韓国
ビンセント・ヴァン・クイックンボーン 経済相 ベルギー
カピル・シバル     人材開発相 インド
トラン・ホンハ     資源環境省副大臣 ベトナム
ワン・ガン       科学技術相 中国
ワン・ビンイン     WIPO 事務次長
河野太郎        自民党 日本
アンドレ・シュナイダー WEF

サマーダボス会議のセッションの半分近くがこうしたインビテーションオンリーのクローズドな会議。完全オフレコ。

ランチの間の議論で、僕の問題提起が大きな議論を呼び、ある閣僚と真っ向から意見が対立した。みんな議論を楽しんだ。

ランチメニューはオレンジとシメジとサーモンのサラダ、テンターロインステーキ、デザートにコーヒー。

14:15-16:35
閣僚級セッション 「イノベーションと持続可能な成長」

ランチメンバーに加えて
フェルディナンド・バカーリファルコGEインターナショナル社長
ロン・ブルーム       米国財務省上級顧問
トーマス・エンダース    CEO エアバス
クリス・ゴパラクリシュナン CEO インフォシス
シャーリーアン・ジャクソン President,Rensselaer Polytechnic
カイオ・コッホヴェサー   副頭取、ドイチェバンク
ジャック・マ        CEO アリババグループ
トルシ・タンティ      CEO スズロンエネルギー
ジョン・ワトソン      CEO シェブロン
ヤン・ユリン        フダン大学学長
チャン・シャオチアン    国家発展委員会副委員長 中国
クラウス・シュワブ     WEF

テーマが大きく、拡散しがちだったが、面白い議論だった。こういう場で刺激を受けながら、国の将来をきちんと描いていかなければいけない。本当にありがたい招待状だった。

19:00
天津の旧イタリア租界で天津市長主催の大歓迎会。

北朝鮮の後継者はキム・ジョンウン? 何を言ってるのか、彼の派閥の領袖がこの六月に交通事故に見せかけて暗殺され、彼の支持者は雲散霧消している。彼が後継者に決まったということはありえない。

九月に入って北朝鮮が核実験を強行しようとして、中国からかなり強硬に圧力を受けて中止した等など、このコミュニティならではの情報が飛び交う!

9月15日
08:00-09:00
ジャパンブレックファスト

日本からの参加者によるプライベートな朝食会。

年配のダボスコミュニティメンバーと新しい若い参加者の間の溝を確認してしまった。

諸外国に比べて日本の国際化が進んでいないのに、今や世界は反国際化に傾きつつあるとか、英語よりも話す内容だとか、ちょっとずれてる気がする。

ダボス会議はここでおしまいにして、事件のあった天津日本人学校を視察しようと思ったが、遠くて飛行機の時間に間に合わないということなので、代わりに周恩来記念館に足を運ぶ。

その後、車で北京へ。途中、大渋滞していたが、2時間かからずに北京空港に着いた。ほとんど熟睡していたので、なんでそんなに早く着いたか不明。

16:40 北京発 JAL024
21:00 羽田着



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