たまたまですが

2010.01.21

ある政府機関が天下り団体に故意に多額の発注を出している問題の調査を進める。

ある民間企業(『たまたま天下った人が代表取締役で、その他の取締役もたまたま天下った人で、それ以前の取締役も偶然にも同じ政府機関から天下っているが、その政府機関との間に特定の関係はありません』)を調べていると、同じようにその政府機関から天下った人が代表取締役をやっていて、他の取締役もたまたまそこから天下っていて、偶然にも以前の取締役がそこから天下っているが特定の関係はない他の民間企業が株主になっていることに気がついた。

そっちの企業の株主構成を調べていると、あれ、あれ、あれ。

しかもどの企業も、総務省の調べに対して、堂々と競争的な受注額0%と答えている。

役員構成を見ると政府機関の幹部がこっちの代表取締役、あっちの取締役と兼任している。

そして、そのたまたま天下った人が代表取締役をやっている企業はある役所のプロジェクトを受注しているが、応札したのは一社だけである。しかも、採点の基準で価格は15%、業務できる体制が85%。

別な業務では、公告に応募してきた企業の中から企業を指定して、『前年度の実績に応じて』今年度の発注額を決める。そのたまたま天下った人が代表取締役をやっている企業は、発注額では一番目ではなく二番目で、それを見るだけでもその企業と特定の関係がないことは明白だそうだ。(一番手が27%、二番手が26%、三番手以下は8%以下で...)

その三番手以下の指定された企業各社に電話して聞いてみると、XX省指定というだけで、ステータスになって民間への営業の役に立つそうだ。

その政府機関には他の省から移ってきた人がいて、これおかしいと思いませんかと尋ねると苦笑い。が、その前の省にも同じような部署があって、同じようなことが起きている。

個別にやるより、一斉に駄目というべきだ。



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