グアム協定採決

2009.04.10

外務委員会でグアム移転協定の採決。

木曜日の午後の理事懇で、金曜日は9時から委員会、10時半でいったん休憩(閣僚が天皇皇后両陛下のご成婚50周年の宮中のお茶会に出席するため)、1時に再開して3時まで総理出席で質疑、3時から5時までは外務大臣他に質疑、5時質疑終結、討論、採決という予定で合意。
それに総理と外務大臣は金曜日の晩からタイに出張するため、事務方から外務大臣は5時半には出させて下さいということ。

午前中は、無事終わり、政府の見解がほしいという質問がいくつかあったが、それはもう一度質問してもらって、政府側がきちんと答えるということにする。毎回、政府の見解を文書で出せということでは委員会の質疑が形骸化する。

1時からの総理への質疑も無事終わり、3時から野党の最終ラウンドの質問が始まる。民主党が終わり、共産党の笠井さんで止まる。
防衛省が委員会に提出した資料のなかに、まだ公表できない部分があり、それを墨消しにしている。その中の一部を公開しろと笠井さんが迫る。

墨消しを外せというのは、僕も防衛省とそれまでさんざんやってきて、これ以上はもうだめですというところまできていたので、さすがに委員長としてもそれを外せとは言えなかった。

最後の辻元代議士の普天間で今やっているタッチアンドゴーの訓練を辺野古でもやるのか、という質問で再び止まる。
辻元さんはヘリのホバリング訓練のことをタッチアンドゴーと呼んだのだろう。僕も委員長席で聞いていてそう思った。が、プロの防衛省は、タッチアンドゴーと聞いて固定翼の飛行機のNLPのようなものを想像した。彼は、そんな訓練を普天間でどれだけやっているか確認しますと答弁。辻元さんは、現状の訓練のことを知らないでアセスをやったのかと突っ込む。

その時点で5時をまわっており、外務大臣の時間があぶなくなりつつあった。それで僕も焦って、端的に答弁を、と急かしたものだから防衛省が焦ってさらに混乱。こういうときこそ深呼吸して采配をしなければいけなかったのに、委員長が焦ってしまっては、委員会も落ち着かない。ホバリング訓練とタッチアンドゴーの誤解が解けないまま委員会が混乱してしまった。

共産党の笠井さんは、採決に断固反対という意思表示を理事会でも貫いたが、質疑終局、討論、採決。賛成多数で可決。

強行採決はしないと公言していたので、国対から職権で採決しろなどと言われたら、委員長が拒否して大混乱。国会日程もめちゃくちゃになるかもしれないという状況だったので、採決を決めてくれた理事会メンバーに感謝。

5時半をまわっていて、大臣大丈夫かとそっちも心配だったが、どうやら無事だったようだ。



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