ODAヒアリング

2008.11.10

16日の湘南国際マラソンの準備も着々と進む。
沿道での警備をお願いする各警察署にご挨拶にうかがう。
三回目の大会なので、大会側が特に注意しなければならないところもきちんと伝わっている。
後は当日の天気。

もうじき選挙だから、の一言で先延ばしにしてきた書類整理。
机の上が見えなくなってきて、やっぱりやるか。
数時間の格闘の末、実に多くの書類は不要。
六年前の法務副大臣時代の書類が下の方から出てきたりして、しばし懐かしく眺める。おっといけない、はやくやらねば。
不要書類は始末できたが、後の整理も大変だ。

無駄撲滅プロジェクト。
外務省からODAに関するヒアリング。
ODA大綱から中期計画、さらにその下の云々という説明があるがでは今年の重点は、というと答えがない。

次の日に外務省以外の各省庁のODAのヒアリングを行うと、政府の方針に基づいてやっていますと胸をはる。
じゃ、今年の重点国は、重点セクターは、何でもいいから重点は何と尋ねると、しーん。
そりゃ、あなたたちが悪いんじゃなくて、外務省が重点分野も重点セクターも重点国もしっかり決めていないところに責任がある。でも、あたかも方針に従ってやっていますみたいな建前のプレゼンしてもボロが出るだけ。

ODAに戦略、方針、重点というものが必要だ。これなしに外交力強化のためにODAを増額しろというのはいっているほうがおかしい。
ちなみにODAが世界五位に落ちたと言うが、円借款の返済分を差し引いたネットでは五位かもしれないが、円借款の返済分を除いたグロスで見れば世界三位だ。

で、何であなたの省にODA予算があるのというと、専門性を生かした云々と判で押したような答えが返ってくるが、やってることはJICAがやっていることと同じだったりして今ひとつ、説得力がない。
内閣府なんぞ一千数百万円のODA予算を後生大事に抱え込む。

各省のODA予算には、人脈作り代みたいなものが多少含まれる。警察庁がセミナーをやってアジア各国の警察官僚を招待したり、金融庁がセミナーをやって各国の金融マフィアを招いたり、法務省が入管の研修会をやって各国の入管を集めたり。
つまりこういうことをやりながら、アジアをはじめとした各国で、同業者との人脈を創っているのだ。ODAという定義からは少し外れるが、日本式の捜査のやりかた、日本式の入管のノウハウなどを広めながら、電話かければツーカーという仲間を各国に作り、いざというときの財産を作っている。これをODAと呼ぶかどうかはべつにして。
本格的な事業予算はひとまとめにする工夫が必要だ。



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