外務委員長就任
2008.09.29
第170臨時会の開会式。
朝、地元茅ヶ崎から国会見学に来られた方々を院内にご案内する。
当初の9月12日の召集というあてがはずれ、今日は開会式と本会議が入り、見学には窮屈な日程になってしまう。雨が降っているので、院内から議員会館の食堂まで地下道を通っていただく。
11時40分、外務委員会の委員部と打ち合わせ。
ひょっとして10月3日解散になれば、在職5日間、憲政史上最短の外務委員長になる。それどころか外務委員会が一回も開かれずに委員長をクビになってしまう。
12時。本会議第一ラウンド。
常任委員長の指名を受ける。河野洋平議長から、外務委員長河野太郎君と指名され、立ち上がって、お辞儀する。
12時10分、本会議終了。議員会館に走って帰る。モーニングに着替えて、正面玄関に。正面玄関内側には、天皇陛下御臨席用の赤い絨毯が敷かれる。
衛視の指示で、その縁にかかとをのせて待つ。先頭に議運の委員長が立つが、後は特に順不同。
天皇陛下を両院の議長、副議長が正面玄関でお待ち申し上げ、ご案内する。
先頭を正装の衛視がゆっくり歩き、衆議院議長、天皇陛下、侍従長他、参議院議長、両院副議長の順番に。
正面ホールの衆議院側に衆議院の委員長、参議院側に参議院の委員長が並び、その間を天皇陛下が通られる。天皇陛下は、通られる際に、衆議院の委員長を1人ずつのぞき込まれてお通りになる。
陛下と目があってお辞儀をして、頭を上げるとまた目があって、また、頭を下げる。
(開会式後、今度は参議院議長が先導して陛下がお帰りになる。そのときは陛下は参議院の委員長を1人ずつのぞき込まれてお通りになった。)
陛下は、正面玄関から中央階段を一気に登られた。お元気だ。
陛下が通られると、委員長は衛視の先導で、参議院の本会議場に。
正面に総理と国務大臣の席、その両側に衆議院の委員長、参議院の委員長の席。委員長の席は議運の委員長のみ指定されている。議運の委員長の真後ろに着席。
開会式が終了すると、国対の部屋に食べ物を探しに入る。昼食を食いっぱぐれた。シュークリームがあるので、これを二つパクつく。ちょっとためらったが、笹川前議運委員長が三つ目といいながら食べていらっしゃったので、ためらいがちに二つ食べる。
議員会館でスーツに着替える。
14時。本会議第二ラウンド、所信表明と財政演説。
役人が書きましたという演説ではない、自分の言葉の演説で、なかなかよかった。
民主党に問うというところがいくつかあって、終わった後、総理の代表質問と言い間違えている人がいた。
所信表明を聞いている限り、外務委員長の在職日数は二桁には乗るんではないかと思う。
ちなみに、他の常任委員長で、在職3日という人がいたそうだ。これも就任したら解散されて3日ということだ。
自分も家族も公務員だから行革担当大臣はできないなどといった人とは違う。(その時点で議員辞職しろって!!)
委員長になると、衆議院の行動規範で、「常任委員長の職にある間は、報酬(自己の事業に関わるものおよび金額が年間百万円以下のものを除く)を得てその所管に関連する企業または団体の役員を兼ねてはならない」。
外務委員長室は、第一議員会館の地下一階にある。理事会その他を開く。早速、外務省からASEANセンターと島嶼センターについて説明を求める。
委員長の院内行事として、開会式における陛下の奉迎と奉送(モーニング着用のこと)、常任委員長会議(臨時国会冒頭および会期延長の場合に議長から諮問される)がある。
宮中行事としては、1月に鴨場招待、4月に国会役員拝謁賜茶、5月に春の園遊会、10月に秋の園遊会。
今年の秋の園遊会は10月23日。うーん、これ解散してたらどうすりゃいいのと尋ねると、委員部はあっさりと解散したら委員長ではなくなりますから気にしないで下さい。ごもっとも。
外務委員会の会議費が一年間に1378000円。上期の残りが、486999円。これを引き継ぐ。こりゃ、手つかずで引き継ぐしかなさそうだ。
委員長個人に、議会雑費1日6000円が支給されるというので、そりゃいらないよと返納する。これは制度そのものを廃止したほうがよい。議運委員長、よろしく頼みます。
委員長は委員会や理事会を開催する院内放送や委員会への速記者の招致、委員会の傍聴許可もやらなければならないが、これは事務方に一任する。
委員長になると専用車がつく。とりあえず、今日の本会議の第二ラウンドに出席するために、議員会館から衆議院まで乗せていただくが、自分の車もあまり使わないぐらいだから、これも返上する。
なんとか委員会、開けないものか。