八王子視察

2006.03.13

視察、八王子。

府中刑務所八王子拘置支所。
定員は150人。未決133人と経理夫とよばれる炊事などの業務を行う既決囚17人。
女性は刑が確定しても女子刑務所の収容率が130%と高く、拘置所から刑務所に移送できない。刑確定後最長で6ヶ月拘置所に止まることもある。平均して2、3ヶ月は刑務所に移送できない。
福島女子刑務所が新設されているが、新設のためなかなか収容が進まない。

今日は予定よりも早く拘置所に12時半に到着すると、昼休みで収容されている者は毛布にくるまって昼寝している。刑務所ではこれはできないが、拘置所では一時までは昼寝も可能だ。
拘置所では覚醒剤関係も多く、覚醒剤がきれて禁断症状で暴れる者もいて、おさまるまで保護房。俗にコールドターキーと呼ばれる状態になる。
中国人、韓国人も収容されているが、収容時に自国の大使館に連絡することを望まない者が多数いる。

裁判員制度が導入されると、裁判所が手狭で対応できないため、検察も拘置所も一緒に立川に移転が始まる。
八王子拘置支所の刑務官の平均年休は二日強。(本所にあたる府中刑務所は558人の刑務官の平均年休は1.09日。しかも体調を崩し長期休暇をとらざるを得ない職員がいるための数字で、現実に年休ゼロの職員が多数いる)

多摩少年院
大正12年に日本で初めて多摩、大阪の二つの少年院ができた。
平成12年からずっと定員オーバーが続く。
長期収容者の収容定員オーバーを解消するために、平成17年末に短期少年院を長期に変更する。
平成12年から17年の間に外国人少年70名が収容され、そのうちブラジル人が41名。
少年院では一日三食の食事の費用が600円。しかし、被害者のご家族の中にはその600円は誰が払うのですかと尋ねる人もいるという。

今日は少年を対象に被害者のご家族の講演があった。
しっかり更正して幸せになって欲しいというメッセージが込められた講演だった。講演後の質疑のなかで、収容されている少年から、自分は加害者に恨まれていると思っていたが、どうして幸せになってほしいと言ってくれるのかという質問も出た。
加害者に二度と罪を繰り返して欲しくないから幸せになって欲しいとおっしゃる被害者のご家族もいるが、謝罪の手紙を受け取ることもできないというご家族も多い。

八王子医療刑務所。
明治11年神奈川県監獄八王子支署として設立。
昭和2年八王子少年刑務所として精神疾患を持つ少年用の刑務所となる。
昭和26年八王子医療刑務所として結核、精神疾患を持つ受刑者のための施設になる。
昭和46年厚生省の指定病院となり、准看護士養成所を開設。
医療刑務所は総合的な八王子と大阪、精神疾患の岡崎と北九州の四カ所。女区があるのは八王子だけ。
収容者はガンが多く、大腸、胃、肝臓、肺のガンが多い。
C型肝炎のキャリアは非常に多く、入所者の30%はHCVの検査結果が陽性になる。入れ墨や覚醒剤の注射の使い回しが原因だ。
糖尿病とそれが原因の白内障、肺結核なども多い。
ガン末期のターミナルケアが多く、医療費は増える一方だ。
薬代だけで年間7000万円かかり、その三分の一がガン末期のケアのためだ。
薬は一品目ごとに入札され、ジェネリック薬品が多用される。
社会の高齢化に伴い、刑務所も高齢化が進む。

夜、在日米国商工会議所のチャールズ・レイク会頭と食事。
チャールズとは昔からの友人だし、会社法や入管法をはじめいろいろな件で在日米国商工会議所との意見交換は多いし、一度ご飯を食べようということになってはいたものの、どこで食事しようかと思っていたら、副大臣室のスタッフが、うどん(讃岐うどん)を打つのが得意だからそれを食べてもらおうということに。 しかも、四国のイノシシの肉の差し入れもあり、イノシシ鍋&讃岐うどん by 法務省ということに。
食い過ぎて苦しい。ありがとう藤澤さん。



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