2005年11月25日号

2005.11.25

視察(大阪方面)。
大阪高検、大阪地検。
検事長、検事正の他、大阪地区の施設長である大阪法務局長、大阪矯正管区長、近畿地方更生保護委員会委員長、大阪保護観察所長、大阪入国管理局長、近畿公安調査局長、法務総合研究所国際協力部長にも御挨拶。
法務総合研究所国際協力部を視察。
大阪少年鑑別所
大阪医療刑務所
矯正研修所大阪支所
大阪刑務所

少年鑑別所、研修所、大阪刑務所などが新しい施設であるのに対して、医療刑務所は古い施設をさらに継ぎ足して使っている。
受刑者のうち、末期ガン、結核、精神疾患、消化器系の病気などを持つ者がいわば入院している。特にガンの患者が増えているようで痛々しい。
腎臓病食、肝臓病食、糖尿病食等々と食事の種類も多い。
医師、看護士の献身的な勤務によって支えられている。施設はもう限界だ。

大阪刑務所。
施設は比較的新しいが、受刑者の急増、外国人受刑者の急増等々で刑務官は極度に張りつめた状態を強いられている。
定員2704名のところに3068名のB級(再犯傾向が強い)、F級(外国人)の受刑者が入所している。
職員の年次休暇取得日数は平均で3日。
受刑者が病気で外部に通院すると一人につき刑務官が3人つかなければならない。
入院になると受刑者一人につき一日あたり6人の刑務官が付き添わねばならない。
今日は二人、来週の月曜日から三人が入院するため刑務官18人がかかりきりになる。

一人の刑務官が工場で受刑者80人をみている。
夜間は刑務官一人で最高600人を管理することになる。何か起きればまずバックアップを呼んでからでないと対応できない。
かなり緊張を強いられる状況だ。

受刑者は一人部屋(三畳程度)に二人ではいるか、六人部屋に八人ではいるかという状況だ。
工場への移動などで通路に整列するが、通路に整列しきれない、体操するにも両手間隔まで広がれない。
いらいらはつのり、問題が起きやすくなる。

41カ国、33言語の外国人受刑者合計453名が大阪刑務所にいる。
中国205名、イラン48名、韓国29名がトップ3。
その他二桁の受刑者がいる国・地域は、ブラジル、台湾、コロンビア、イギリス、アメリカ、ベトナム。
複数の受刑者がいる国は、フィリピン、タイ、パキスタン、インドネシア、シンガポール、スリランカ、マレーシア、ドイツ、フランス、ロシア、ガーナ、ナイジェリア、南アフリカ、オランダ、ニュージーランド、カナダ、ポルトガル、イスラエル、トルコ、オーストラリア、エジプト。
受刑者が一人の国は、ペルー、インド、ミャンマー、ウズベキスタン、ポーランド、ウクライナ、スペイン、モロッコ、ベルギー、セネガル、メキシコ。
手紙などの翻訳が35000件以上ある。

法改正により、これまでは希望者のみだった再犯防止教育が来年から受刑者に義務づけられ、これまで週三回だった運動が毎日ということになり、手紙と面会の自由度が上がる。刑務官の業務は増える一方だ。
このままでは刑務所はどこもパンクしかねない。



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