2005年6月24日号

2005.06.24

衆議院議員480人もいると、この人はすごいという人がやっぱりいる。野党の若手では、たとえば馬淵澄夫。
子供六人育ててますというだけで、平身低頭してしまうが、それだけではない。

去年、中国に一緒に行って、北京郊外のリゾート地でゆっくりブランチを食べながら身の上話をしている時に、あっと思った。
昔、日経ビジネスでインタビューされていた見るからに獰猛な顔つきをした経営者が、目の前に座っていた。
ゼネラルという、当時僕には何の会社かサッパリわからなかったが、会社を率いて、あちこちに買収かけまくっていた獰猛な経営者が、少し穏和な顔つきになって僕の目の前に座っていた。
それ以来、この人の一挙手一投足に注目していた。

で、その馬淵澄夫代議士が郵政特別委員会で質問に立つという時間割を見てから、どういう観点で質問してくるのかとても気になっていた。
取材やら会合やらを終えて、院内の自民党控え室に飛び込むと、やってる、やってる、間に合った、間に合った。
お茶飲みながら院内テレビに釘付けになる。
が、なんじゃこりゃ!
政府広報が何部で、パレットいくつ分で、フォークリフトを動かすとどうで、保管料が坪単価いくらで...。
ねえ、これ、郵政特? と思わず聞いてしまう。
これ、ずっとこんな質問なの? ええ、この人、朝から折り込みチラシの話をずっとやってますよ。
はぁ?(目が点!)

で、馬淵澄夫委員の質問部分だけ速記録をもらう。
速記録を読むと、馬淵委員の質問は350兆円の郵政公社の資産や民営化後の国債政策に与える影響、金融業界・生保業界に与える影響などには全く触れず、最初から広報のチラシの話だ。
この総理大臣が命かけている政策によって、国民生活がどうなるか我が国政府がどうなるかという話はなにもなく、広報のチラシ。
誰が何月何日にハンコをついたかとか。
郵政事業の民営化の本筋を議論しろよ!!!
そりゃ、民主党としては最後のメンツのために竹中不信任案を出したいし、そのための材料が必要だろうが、郵政特は広報のチラシを積むとパレット何個分になるかという議論をする場所ではない。
政府広報のチラシの発注がおかしいというならば、決算行政監視委員会ででも内閣委員会ででもやればいいじゃないか。
350兆円の民営化やろうという時に、チラシを置く場所がフォークリフトの移動場所を含めて百坪、坪単価5000円として倉庫保管料が50万円かかりますよ、ってそういうレベルの話なのか。
350兆円の話をせずに、こういう話を郵政特で延々と質問して、国民の政治への信頼が厚くなるのだろうか。
しかも、こういう質問を僕が尊敬している馬淵澄夫がやっていることに無性に腹が立つ!



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