2005年6月12日号-2
2005.06.12
六ヶ所の再処理工場の水漏れ事故は、当初、使用済み燃料の受け入れには関係ない場所だからと搬入を強行する予定だったが、搬入は中止された。
日本原燃は自主的に搬入を止めるというような発表をしたが、電事連に対しては、実は青森県側から搬入中止を求められたと説明している。
(原子力村では何事にも本音とたてまえがある)。
大飯一号は既に燃料プールが容量一杯になっているし、高浜、福島第一も時間の問題だ。そんな状況で、きちんとした原因究明を行い再発防止策をとることができるのだろうか。
核燃料サイクル開発機構は、鳥取県に長らく放置されてきた放射性物質を含む大量の残土の一部をアメリカに持ち出すことになった。
撤去を命ぜられてもそのまま放置してきたサイクル開発機構は毎日75万円の制裁金を払わなければならず、すでに7000万円(この機構の予算は国庫補助が大半だから、制裁金も税金を使って払ってきた)に達している。
長年放置してきたレベルの放射性物質でも受け入れ先がないのに、高レベル放射性廃棄物を受け入れる場所がはたしてあるのだろうかということを真剣に考える必要がある。