2005年5月17日号

2005.05.17

エネルギー白書、というよりもエネルギー庁の白旗だ。
まず驚いたのは「もんじゅ」の記述。
裁判で負けているから現状ではもんじゅは動かせない。
にもかかわらず、地元の了解を得たので改造工事に着手する等と書いてある。
閣議の日には裁判の判決はまだ出ていない。
その状況でこういう記述をするエネルギー白書を出そうというのである。
おかしいじゃないかとクレームをつけると、裁判に関しては脚注で記載します!!
馬鹿言うんじゃない。
裁判で負けてますというのが本文で、裁判の判決変わったら云々というのが脚注じゃないか。
エネ庁がエネルギー白書を作成していて、もんじゅの裁判に誰も気がつきませんでした!?

一次エネルギーの価格については、原油、石炭などは長期契約の価格でグラフを作成しているのに対し、ウランだけは高いスポット価格を使ったグラフ。
しかも、本文のなかで日本はウランに関してはスポット契約ではなく長期契約にしているとわざわざ書いてあるのに。
ウランの価格高騰ということを誇示し、再処理を正当化しようとする姑息な手段だ。

一年間のトピックスという項目を作っているので、日本の電力料金が高いということを何で取り上げないのと尋ねると、これは昨年一年間のトピックスなので...。
では、なんで昨年大いに議論になった環境税について書かないのと尋ねると、回答は意味不明。

電力料金についてはデータ・図表集に、というのでそっちを見ると国際比較でガスの価格が高いというグラフと比べて電力料金が高いというグラフは極端に大きさが小さい。
しかも、ガス料金は高いというだけなのに対して、電力料金に関しては以前の料金比較を載せて、前よりも良くなっていることの方を強調している。
(電力料金がずば抜けて高いことには違いがない)

ふーん、結局、資源エネルギー庁は現在のエネルギー関連業界の利権の構造を維持することに汲々としているだけなんだね、と申し上げると、いや、エネ庁も現状で良いと思っているわけではない。
とは言うものの、利権構造には切り込まず、自民党の利権族といっしょになって政財官の利権トライアングルの維持に必死になっているエネ庁の姿しか出てこない。
エネルギー問題は日本にとって極めて大事な課題だが、利権屋ばかりが群がっている現状ではどうにもならない。
社会保険庁解体の後は資源エネルギー庁も解体し、まともな人間を外から招聘してエネルギー戦略を一から作らねばならない。
出来レースの原子力委員会、保安できない保安院も廃止してやり直しだ。
核のゴミをどうするのさ、と期待しないで答えると、それは将来きちんとやります...。
結局、担当者はその頃はもういないから責任も感じていない。日本に対するインパクトを考えれば社会保険庁以上のいい加減さだ!



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