2005年3月2日号

2005.03.02

かつて河野洋平外務大臣時代に、外務委員会に当時の山本一太政務次官をよんで、台湾有事の時に日本はどうするのかと質問した。
政務次官は仮定の問題には答えられないと逃げ回るのみだった。
そんな馬鹿なことがあるかと憤ったが、外務省はどうもそんなものらしかった。
ここへ来て、ようやく外務省も、台湾有事に米国が介入すれば、周辺事態として後方支援するという覚悟を決めた。
もっとも、台湾が自ら独立宣言をして中国の軍事介入を招いた時も日本は巻き込まれるのか、あるいは米軍の出動に関して事前協議を行うのか、周辺事態で米軍の後方支援にまわったときに、中国のミサイルから米軍基地や港をどう守るのかなどなどまだまだきちんと議論しなければならないものは多い。
当然、ミサイル防衛は中国の核ミサイルを想定して議論に入らなければならない。
キティホークの後継の原子力空母にカールビンソンでいいのか、あるいはもっと最新のものが必要なのかという議論をするためには、台湾有事の際にどんなスペックが必要とされるのかが議論され、そのスペックを持っている空母はどれかという視点で議論しなければならない。そのためには台湾有事のシナリオがなければ、必要なスペックが出てこない。
やっと外務省もまともな安全保障の議論ができるようになりつつある。これまでの安保議論のガンであった社会党と外務省という二つの障害物がなくなりつつある。
中国の核ミサイルを想定したミサイル防衛の配備の前に、日本として、どう核兵器に対処するのかという核戦略を明確にしなければならない。もちろん北朝鮮の核もあるが、メインは中国の核ミサイルだ。それにアメリカの核の傘というだけでなく、もっと緻密な戦略を立てていかなければならない。

外務省の河井政務官が、JALNに参加する中東各国のメンバーのビザの発給をスピードアップするために、メンバーの資料を頂戴とわざわざ気を遣ってくれる。さすが河野太郎担当というだけあってこっちからお願いする前にアクションがでる。

夜の本会議で予算案可決。
本会議終了後、棚橋大臣をつかまえて、もう少し派手な出番をつくらなきゃダメだと余計なお世話のハッパを掛ける。せっかくの三回政大臣なのだから、少し活躍してもらって当選回数は関係ない、さすが若手は違うじゃないかという世論を作ってもらわなきゃならない。と、後ろから小泉総理が、おい、あんまりたきつけるなよ。
院内の幹事長室に行くと、青木参議院会長、片山参議院幹事長以下参議院執行部がずらっとそろって幹事長室へ。
明日から参議院で予算をお願いしますというセレモニーのようだ。
へぇーっ、こんなことやってたんだと初体験に驚く。が、これまでは衆議院の執行部が参議院側に行ってお願いしますとやっていたという人もいて、どうやら新スタイルのようだ。
その後、総理と財務大臣、官房長官が幹事長室にご挨拶。

臓器移植。
明日の昼、中山太郎代議士と一緒に医師会を訪問する。
金曜日には公明党とのプロジェクトチーム、じゃなかった検討会を立ち上げる。



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