2005年1月28日号

2005.01.28

僕が環境部会長時代に問題提起したバーゼル条約と廃棄物処理法の問題でささやかな一歩が実現する。
これまで、廃棄物の輸出入は都度申請しなければならなかったが、2月中に環境省が省令を改正し、一年間の包括的な輸出入申請が可能になる。
しかし、これだけでは充分ではない。
まだバーゼル条約の移動の届け出が残っている。これは船が到着するとその港から経済産業省に郵送し、ハンコをもらって返送してもらわなければならない。ただ、ハンコをもらうだけのために荷は待たされる。
経済産業省のハンコを税関に渡して、港の税関でこの処理ができるようになれば、この待ち期間はなくなる。
税関は財務省で、ハンコは経済産業省だ。しかし、国民には省が違うことは関係がない。それはたんに霞ヶ関の中だけでの理屈でしかない。
海外から銅スクラップのようなリサイクル資源を輸入して精錬するといったことを経済ベースに乗せるためにはもう一歩必要だ。

その一方、廃棄物の輸出入に関する台湾との協議は遅れている。
やはり環境部会での問題提起から昨年3月25日に日本側の案を台湾に送った。
再三の督促の末、ようやく昨年10月19日に台湾からの対案が届く。12月10日に日本からのコメントを返し、それとは別に台湾の案の修正が12月14日に送付される。
1月7日に台湾から、3月以降に東京で会議をやろうという提案が来た。うーん、一年が経ってしまう。まあ、その前に日本が相当長期間、外務省の一担当者の怠慢で放置してしまっているから文句を言える筋合いではないが。



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