2005年1月13日号

2005.01.13

衆議院議長の英国・エジプト親善訪問に随行して、ロンドン・カイロに来ています。

とりあえず今日までの日程は、

1月10日
11:35 羽田発
15:05 ロンドン着
19:00 野上大使主催夕食会

1月11日
09:00 英国議会内視察
12:30 ダグラス・ハード元外相主催昼食会
13:30 日英議員連盟会議 第一セッション
15:30 クリス・パッテン前欧州委員

1月12日
11:15 ロビン・クック元外相
12:00 首相クエスチョンタイム傍聴
13:00 英日議連会長及び外務閣外大臣共催レセプション
15:30 マイケル・マーティン下院議長主催ハイ・ティー
18:00 ゴマソール前駐日大使
19:30 河野衆議院議長主催夕食会

1月13日
15:00 ロンドン発
21:45 カイロ着

です。

ブレア首相とブラウン蔵相の対立が話題になっていて、首相のクエスチョンタイムでも保守党党首の質問はそこに集中していました。
ただ、今の保守党は、そんなところを攻めるしかないのかという感じで、首相の圧勝という感じでした。
5月5日に投票日、労働党がどうせまた勝つだろうというのが街の噂です。

3月にオランダ軍がサマワから撤退した後は、日本の自衛隊はイギリス軍に守ってもらえるのではないかという観測もありましたが、イギリス軍の増派は難しく、自衛隊の守備にイギリス軍がかかわるのは難しそうです。

マーティン下院議長の公邸(ウェストミンスターの議事堂の中にある)でのお茶にお招きを頂き、公邸の中をずいぶん丁寧に見せて頂きました。かつて英国議長が寝ていたというベッドまで拝見しました。(ホームページの携帯絵日記のページに写真を載せてあります)英国の下院議長は政治的に中立でなければならないため、これまでのG8議長会議には全て欠席していますが、今回はイギリスでサミットが開かれるため、議長会議をマーティン議長が主催することになります。果たしてどういう会議になるのか誰もわかりません。

イラク戦争に反対して下院の院内総務を辞任したロビン・クック元外相は、その時まで二十年間労働党のフロントベンチ(影の内閣及び内閣)のメンバーでした。現在でもブレア首相のイラク政策には明確に反対していますが、それ以外の政策ではブレア内閣をはっきりと支持しています。

日本で、自民党内の三、四人の長老が小泉内閣のイラク政策に反対すると同時に小泉首相を批判し、あわよくば政局にしようとしているのとは全く状況が違います。

やはり内閣の一員でなければ政策に関与できないというルールが明確になっているイギリスの政治と、内閣の一員でないものが党や派閥での立場を利用して不明瞭な形で政策に影響力を及ぼそうとすることができる日本のシステムの差が、両国の政治家の出処進退のあり方にも影響しています。

かつてパパブッシュが、第一次湾岸戦争の終結間際に当時のメージャー首相に電話をし、戦闘意欲を失った軍とは戦うことができないというパウエル統幕議長をはじめとする意見を受けて、バグダッドには侵攻しないという方針を伝えた時に、メージャー首相が驚いて聞き直すと、If we go there, we will have to own it とパパブッシュが答えたというエピソードを聞きました。パパブッシュは、政権を潰したら後が大変だということを認識していたのでしょう。



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