2004年12月7日号

2004.12.07

この夏からの懸案事項であったパルミラの博物館に対する文化無償の件で外務省と。
やっぱりこのプロジェクトは失敗である。
僕がパルミラを訪れたのはこの八月。その時に日本人の技術者が設置していたガラスの展示ケースにはまだ何も展示されておらず、プラズマディスプレイのモニターやらビデオシステムは何もソフトが作られておらず、このまま越年することが確定している。
フランスの植民地であり、フランス語を話す人間が多い地域で、なぜアラビア語、英語、日本語のつぎにドイツ語でソフトを作ることになっているか不明だし、展示用のガラスケースには博物館が要望していたアラームはついていない。設置されたシステムの部品も、蛍光灯のようなものでも一部は特別仕様で日本から取り寄せなければならない。
博物館側、シリア政府側の要望が本当にまっとうな要望なのかどうかも結局、わからない。
複雑なシステムの使い方は設置した8月に日本から行った技術者が教えてきたが、来年まで使わなければ使い方はわかるのだろうか。

文化無償は全てこのように行われているらしい。つまり、相手側の要望を聞き、そこで要求されたものを揃えて送る、あるいは現地で設置する。それだけだ。
本来ならば、このプロジェクトで何を実現したいのか、その要望は正しいものなのか、それをどんな方法、技術でいつまでに実現するのか、必要なハードは何か、ソフトは何か、オペレーションはどうするのか、トレーニングはどうするのか、スペアパーツはどうするのか、そしてコストをどうやって抑えるのか。
モノを送った後はどうなっていても関係ないのが、今の文化無償のようだ。
もっと悪いのは、これまでプロジェクトの後にいろいろとチェックをしているそうだ。まともにチェックが行われていたならば、こんな馬鹿なことが繰り返されるはずがない。チェックそのものもいい加減だったということだ。
文化無償のシステム全体を造り直して頂くように外務省にお願いした。

今年もODA予算が話題になっている。
僕はODA予算は半減して良いと思う。半減して、しっかりと見直せばかなりのことができるはずだ。
減らした半分の内の半分は、外務省の本省の予算にまわして、残りを財務省に返せばよい。外務省も現在の予算で、まともな外交をやるのはすごくつらいだろう。ODAに頼らずに外交ができるようにするためには、思い切ってODAを切りつめて本省予算を増やすべきだ。

今日、もう一つ驚いたのが、容器リサイクル協会のデタラメさだ。
来年から容器リサイクル法の改正がテーブルに載るが、この法律で指定法人になっている容器リサイクル協会が行う入札は、結果が何一つ公開されていないのだ。
本当に正しく入札が行われたのか確認するすべもない。
なぜ、入札の結果が公開されないのか。答は、公開すると価格が高止まるから? びっくりである。
公共事業の入札は全部非公開にしたほうが良いというのだろうか。
環境省、経産省他の主管する役所は、手をこまねいている。
最近になってリサイクル協会は入札の平均単価を発表し、改善しているといっている。冗談ではない。平均単価なるものが正しいモノかどうかもわからないのだ。
法律に基づいて指定された指定法人がこんなことをやり、役所は見て見ぬふりをしている。
容器リサイクル法の議論以前の問題だ。



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