2004年9月2日号
2004.09.02
ケリー候補が勝てば駐日大使か国務省の幹部かと噂される知り合いから電話が来る。
−自民党の中でなにか偉くなったそうだが..
−安倍幹事長の後任になった訳じゃないよ。神奈川県連会長さ。
−ほー、そりゃ...(そりゃすごいと言うべきか、なーんだと言うべきか決めかねている様子で)
−ま、全国で初めて選挙で選ばれた県連会長だけどね。
−選挙の相手は誰だい?
−残念ながら対立候補出ずさ。世代交代のPRをしたかったのに。
−自民党世代交代のカギは選挙ってことになるかな。
−そっちの様子はどうだい?
−共和党の奴らは選挙が心配でイラクを気にしているが、俺達は北朝鮮も心配している。
大統領選挙前に韓国をさらに懐柔しようとミスターKがソウルを訪問したりしないようにね。
−北はケリーを望んでいるんだろうね。
−それは間違いだな。ニクソンしか中国を訪問できなかったようにネオコンのブッシュ政権だから北朝鮮に対して何もしないで済んだんだ。
ケリーになったらブッシュのレトリックと同じレベルのことを現実に実行に移さざるを得ないだろう。
それにしても最近の韓国はひどすぎる。
−今度の駐韓米大使はどんな人だい?
−国務省の人間さ。たしかポーランドにいたんじゃなかったかな。
今の韓国ならばそんなものだろう。
今のままならば、どっちが勝っても在韓米軍は十年以内に撤退することになりかねない。
−そりゃ、北に間違ったシグナルを送ることになる。
−今の韓国は北朝鮮よりもアメリカのほうが脅威だと考えているんだ。
韓国は北朝鮮に間違ったシグナルを送りっぱなしだ。
それにもう、アメリカと中国が朝鮮半島のことで事を構えることはない。
台湾だよ、台湾。
中国が台湾を侵攻すればアメリカは介入せざるを得ない。
台湾が独立すれば中国は侵攻せざるを得ない。
台湾が博打を打たないようにしておかないと。
いいか、台湾有事の可能性はあるんだ。
いろんなシナリオもある。
でも、日本は台湾有事について何も議論していないじゃないか。
有事立法もいいが、想定されるシナリオへの対処についても対応をきっちり議論しておかないと、
あっと思ったら超法規、超憲法的な対応をすることになるぞ。
−ワシントンで嘉手納からの撤退論がささやかれているらしいね。
台湾有事の時に政治的に嘉手納がもたないなら、早めにグァムで仕切直しをするべきだという声があるそうだが。
−それなら横須賀も似たようなものじゃないのか。北朝鮮有事はなんとかなっても、台湾有事は政治的な用意がないと乗り切れない。
アメリカ側に立つならば中国からの基地攻撃だってあるのだから。
−日中の関係改善ももちろん大切だし、中国の向こうのロシアと日本の関係改善も必要だ。
なにがどういう順番で重要なのか優先順位をしっかりつけなければ。
戦略的な外交をやるためにはポスト小泉に世代交代することが絶対に必要だ。
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