2004年5月20日号

2004.05.20

ロサンゼルスの日系二世の大物、ジョージ・アラタニ氏来日。
オヤジが留学中にお世話になっていたこともあり、もう長年のおつき合い。学生時代に同級生だった田川誠一さん(そろそろ米寿だ)も加わった食事のお相伴にあずかる。
そこにジョージのなじみで、河野一郎もひいきだったという芸者さんが加わる。河野一郎の葬式には参列者の顔がわかるからと、ひいきの芸者さんが手伝いに来てくれたそうだ。じゃ、オヤジの時にもお願いしますと頼む。

今日は八時から党の地球環境特別委員会。部会長は副委員長でもあるが、今日は同じ時間に石油・エネルギー調査会があるので欠席。こちらはバックエンドについて。
ここでは我が県連会長の甘利明代議士は再処理推進派で、僕とは反対の立場になる。
九時半に環境省から骨太2004の素案についてのレク。
新聞の取材が入って、十時にウズベクスタン大使館の三等書記官。
十時半、厚生省からカネミ油症に関するレク。
十一時、党の骨太に関する重点政策推進委員会。各部会からの要望が続出。環境部会からは、不法投棄対策という言葉を入れてほしい、循環型社会の構築という言葉を昨年と同様に小項目に入れてほしい、観光産業の推進のところで文化遺産と並列で自然遺産も表記してほしいという極マイナーな要望だけ。
しかし、部会の口を借りて役所が出してくる要望の大半は補助金を減らすなに始まる構造改革に逆行するようなでたらめなものばかり。聞いていると悲しくなる。この国をどうしようと考えていない議員も結構いる。与党と政府の関係をきちんとしなければ改革は出来ない。
一時本会議。本会議場で甘利代議士と岸田文雄代議士と三人で著作権法についての打ち合わせ。今度は甘利代議士と立場はぴたり一緒。
邦楽の還流は断固禁止する。米英等からの洋楽の輸入盤は確実に保証する。おそらく来週の金曜日に改正案の審議になるので、そこで岸田文雄代議士が質問に立ち大臣が答弁をすることに。
二時、国際協力銀行からサハリン2のレク。
二時半、週刊「エネルギーと環境」の取材。
三時十五分、クウェートのサバーハ大使とクウェートの首相の訪日についての打ち合わせ。
四時十五分、日経新聞十一階にあるCNBCアジアのスタジオでオーストラリアのABCの番組のディスカッション番組の録画。シンガポールやらバンコクと結んでの討論だが音声が入らない!!電話機をマイクとスピーカー代わりに使っての参加になるが、電話機を持っているのは不自然なので東京が写る時は電話機を離してくれという無理な注文。機械の調整で時間を取られ、著作権課長との打ち合わせの時間もあって番組の途中で出なければならなくなり、せっかくの出演がめちゃくちゃになってしまった。
五時の約束がだいぶ遅れて、著作権法の改正について。

朝のエネルギー調査会は再処理について議論がかみ合わない。
再処理を進めろという議員は、中国のエネルギー需要が、とか資源のない日本の将来は原子力だとか言うばかりで、具体的な話はない。一方、再処理凍結派は具体的な話をするからかみ合わない。
例えば、中国のエネルギー需要が増えるなかでウラン資源のことを考えると有効活用のために再処理は必要だという議員がいる。が、ウラン燃料を燃やしたものを再処理すると一パーセントのプルトニウムと約九パーセントのウランだけがMOX燃料に使われることになる。元のウラン燃料の五パーセントは燃えかすになるし、八十五パーセントの回収ウランはそのままでは再利用できない。この回収ウランは転換し、濃縮する必要があるが日本にはウラン転換工場はないし、その計画もない。ということは、MOX燃料を作るためには一パーセントのプルトニウムと九パーセントのウランに加えて、新たに九十パーセントのウランを加えなければならない。ウラン燃料を二つ作るのにウランが200必要になるとするとウラン燃料とそれを再処理したMOX燃料を作るのにはウランが190必要になる。つまり再処理プラスプルサーマルではウラン資源の有効活用にはならない。FBRができてこそ、ウランの有効利用は出来る。
電事連の説明は、あるページではプルサーマルを16から18基といいながら数ページあとではウラン資源を95%活用してなどとプルサーマルでは出来ないことをごっちゃにして書いている。
凍結派はこういう話をするのだが、推進派は原発は大事だというレベルの話をする。だからため息が出る。
谷本、後藤田といった若手が理路整然と凍結論を述べても、その反論は...。きちんと話をしてくれるのは吉野代議士ぐらいだ。

追伸 棚橋泰文代議士事務所のみなさま いつもご苦労様です。大変でしょうけれど、頑張ってください。



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