2004年5月8日号
2004.05.08
朝七時四十五分の飛行機で、青森へ。
青森市文化会館で開かれた「河野太郎議員と語ろう 再処理のこと」という会合に出席する。会場ほぼ満員の来場者。
六ヶ所村の再処理工場のウラン試験を延期し、国民的な議論をきちっとやりなおすべきだという主張を繰り返す。三十分話をして、一時間会場と質疑応答。そこから三沢空港に移動して午後一時三十五分の飛行機で東京にとって返す。
マスコミからは、記者会見を、という要望があったが時間がなかったので、会場から三沢空港までの移動に主催者がバスを用意してくれ、バスの車中での質疑応答ということになった。
昨日の朝日新聞に、僕の投稿に対する反論が出ていた。
笑ってしまうのは予算に関する反論のところで、「原子力関係の費用がいつも予算を大幅に上回るということではない」!
いつも予算を少し上回るということなのか、時々予算を大幅に上回るということなのか、反論になっていないような気がする。
その他に、使用済み核燃料のうち5%は廃棄物だが残りは再利用できる等と書いてあるが、現状のプルサーマルではプルサーマルで使ったウランの再利用までは計画に入ってはいないのではないか。究極的には可能だということと現状とは違う。
19兆円の費用のうち、10兆円は既に制度上手当ができているというが、制度があろうが無かろうが納税者、消費者が費用を負担することになるのは変わらない。コストを徴収する制度があればよいというものではない。
エネルギーの長期安定確保と9兆円という金額を比較しているが、7000億円あればウランを30年間分備蓄することもできることを考えればこの費用は納得できない。
電力会社はプルサーマルを16−18基計画しているというが、温暖化対策で電力会社は新規の原発を20基計画していたのではないか。
そのうち具体化してのは何基だったのか。まずプルサーマルを十六基でも十八基でも実現してプルトニウムを処理してから、再処理を始めることを考えるべきだ。
原発は、炭酸ガス排出に関するメリットはあるかもしれないが、最終処分という問題を抱えていることには触れていない。温暖化も問題だが最終処分も大問題だ。
アメリカ帰りの時差ボケがひどい。
こんなことはかつてなかったのに、やっぱり四十一歳という年のせいなのだろうか。