2003年10月1日号

2003.10.01

外務省がイラク政策に反対した大使を解雇、というニュースを見て、前レバノン大使の天木さんのことかなと思った。
今日の新聞を見ると、案の定、天木さんだった。
前レバノン大使の異動は、極めて不自然だった。と言うのも、我々が計画していたJALN(Japan-Arab Leadership Network)は、当初、8月末にベイルートで開催する予定だった。ヨルダン、チュニジア、パレスチナ、サウジアラビアをはじめ、アラブ各国から若い大臣や有力者が参加する予定で、ベイルートの日本大使公邸(レバノン大統領の公邸の隣にある)で、各国からの参加者を招いた夕食会を天木大使にホストしていただく予定になっていた。これは日本大使館としてもかなり大きな機会になるはずだった。
結果的に隣国の政治介入があって、この会議は流れてしまったが、まだ、会議が計画されていた段階で、天木大使の召還が繰り上げられたのだ。
新聞記事通りに天木大使が事実上解雇されたのか、外務省が、アラブ各国からの若手政治家のための大使公邸での夕食会やベイルートでの国連ハウスでの開会式などを全く無視して、異動をしたのかどちらかである。
天木大使から帰国が早まり、JALNの時にはベイルートにいないと言うことを伺った時に、変だなあと思った。

テロ特措法の延長でも黒い霧がある。
二年間に渡るインド洋上での給油活動で日本は、120億円を使った。
今後二年間では、各国の船も小型化し、数も減っているので約五十億円使うことが予想される。
で、この二年間に洋上でテロリストが何人つかまったのかと言う質問に、外務省は答えず逃げ回る。確認されているのは、カナダの船が三人の不審者を取り押さえている。
アメリカは、軍事機密だといって数字を出さない。
ペンタゴンの知り合いに聞くと、日本の外務省が嫌がるからそういっているのだろうと笑う。
外務省は、洋上でつかまったテロリストの数が少ないと、一人あたりのコストが高くなるから嫌がっているのだ。例えば、テロリストが三人だけならば、一人あたり40億円かけたことになるからだ。
これは馬鹿な話で、洋上で各国の軍艦が頑張っているから、テロリストは海に逃げられず、山に隠れているのだ。海でつかまったのが三人だからと言って、一人あたり40億円かかった等という馬鹿な議論にはならない。
だから、外務省も、はっきりと数字を出せばよいのだ。反対にもしアメリカが本当に、テロリストを洋上で何人捕まえたかということにも答えないならば、給油などさっさと止めればよいのだ。
こういうつまらないブラックボックスを作るから、外務省の言っていることには信憑性がない。
だから、天木事件もさもありなんということになる。
川口体制で、外務省の隠蔽体質は何も変わっていないではないか。
まさか、このまま大量破壊兵器の疑惑にも答えずに、イラクに自衛隊を派遣したり、戦費を負担したりということをしないだろうね。



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