2003年2月24日号
2003.02.24
次期日銀総裁に福井さん。ブードゥーエコノミストが増える中、常識的な人が選ばれて良かった。ただ、常識的な判断が、少数派になっている今、常識的であり続けるのが一番大変なことだ。
特に、このまま行けば、一番政治的に弱いところにしわ寄せが来る可能性が大きい。政治的に弱いところとは、日銀だ。日銀の独立性を高め、政府の圧力に毅然とノーといってほしい。通貨を守るのは日銀しかない。
わけのわからん大蔵官僚上がりの人間を副総裁などに据えるのは反対だ。自分の省の判断の間違いをうやむやにして、国民経済を損なうことなど何とも思わない人間を金融の中枢には入れたくない。
予算委員会は、公聴会を過ぎると出口が見えてくる。公聴会が終われば国民の意見を聞いたということで、強行採決も理論上可能だそうだ。どういう理論だかはよくわからん。
自民党も抵抗勢力が多いが、民主党も抵抗勢力側の人間がずいぶんと増えているようだ。この国会で、重要法案は全て記名採決にして、どの議員がどういう立場なのか明確にして総選挙にすべきだ。
野田民主党国対委員長に、ぜひ記名採決をやりましょうともちかける。野田さん自身、よこみちにそれる人はいらないと公言してはばからない人だから、再編への意欲はあるはずだ。