2002年11月7日号-2

2002.11.07

英国大使館三番館(英国大使館は、大使館の他に、敷地の中に一番館の大使公邸をはじめいろいろな建物が点在する)で、イギリスの官僚のトップであったサー・リチャード・ウィルソン氏との朝食会。
ウィルソン氏は、イギリスのエネルギー省、経済産業省、内閣、財務省、環境省、内務省で勤務し、環境省と内務省の事務次官を務めた。その後、首相官邸で、日本の事務方の官房副長官のような職務を担当した、いわばイギリス官僚のトップだった人で、来年一月にイギリス議会の貴族院議員になることが内定している。
彼が一番驚いたのは、僕が、在職六年目で、まだ本会議で話をしたことがないということ。日本は党、特に国対が本会議の前にあらかじめ発言者を割り当てるが、イギリスは議員が発言を求め議長が会議の中で指名する。イギリス議会では新人議員の初めての演説は、処女演説として重要視され、初めて演説をしようとしている新人議員が発言を求めれば、間違いなく議長はその議員を指名する。当選してしばらく経っても演説をしない議員は、マスコミが批判を始める。来年一月に貴族院議員になる彼の方が、僕よりも先に演説するかもしれないねと笑う。
日本では、議長が御異議ありませんかと議場に諮って、異議ありと言っても無視されるというと、ぽかんとしていた。日本の議長は、今のままでは猿回しの猿みたいなものだ。もっと議会運営を実質的なものにして、議長の権威を高めなくてはならない。
イギリスの官僚は、官僚になるのであって、役所に入省するのではないということを強調していた。次官になった内務省も環境省も次官としてその役所に移ったそうだ。
もちろんイギリスの議会も完全ではないが、日本の国会よりもはるかに民主的、民主主義的に運営されている。もっとイギリス議会から学んでいくべきだ。

日本とオーストラリアの創造的パートナーシップに関する国際会議。
ダウナー外相も日本の副大臣も安全保障や貿易の問題については基調演説でふれているが、環境という言葉は全く出てこない。ディスカッションの中で発言を求め、日豪で環境問題を取り上げるべきだと訴え、また両国とアメリカ、韓国などでシーレーン防衛を共同でやる枠組みを作るべきだと申し上げる。さらにFTAが難しければ、サービスの自由化協定を先行すべきと発言したが、これに対しては、最初から対象を狭めるべきではないという反論があった。
会議の内容とは関係ないが、会議の場所になった三田共用会議所の豪華絢爛ぶりには驚いた。財務省が持っている会議場だが、ふつうのホテルなどの宴会場、会議場など足元にも及ばない。なんで、国の役所がこんなものを持っている必要があるのか。塩崎代議士が主張するとおり、国有財産の売却を進めるべきだと改めて思う。
ダウナー外相と内輪の昼食会。インドネシア、北朝鮮、そしてアメリカが話題になる。渡米先の空港のセキュリティで、靴とベルトを脱がされたと笑っていた。

電気通信事業法の改正の内容に関して、今日もせっせと総務省と話をする。総務省は、清水の舞台から飛び降りるつもりで規制緩和しようとしているのに、規制の強化になるのではと疑られ、めげている。e−コマース業界の中にはまだ疑いを持っている企業もあるようだが、どうやら規制緩和の方向にきちんと動きそうだ。もし、違う話があれば、ご連絡ください。
あるe−コマース企業に、二種事業者の登録をしてくださいといったのは、担当者の全くのポカで、他意はなかったようだ。
それにしても総務省と経済産業省の意思疎通の無さに驚く。やっぱり日本も官僚は官僚になるのであって特定の省に入るのではないというシステムにしなければいけない。



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