2002年11月28日号
2002.11.28
最近の外務委員会を簡単に表現すると...
問 スーパーの袋の中に、リンゴとミカンがあります。袋からリンゴを取り出したらミカンが袋の中に残っていますよね?
答 資源の無駄遣いをしないように私は買い物袋を持って買い物に行きます。
問 袋の中には何が残っていますか。
答 机の上にはバナナがあります。
問 リンゴ一つとミカン一つだけが入っている袋からリンゴを一つ取り出すと、ミカン一つが袋に残っていますよね?
答 今年は柿が豊作です。
(リンゴが好きかミカンが好きかと尋ねているのではなく、論理的なことを訊いているだけなのに!!)
日本の国の将来に大きく関わる政策決定をしようというときに、政府がきちんと考えを国民に示し、国民の支持を得ることが絶対に必要だ。ぎりぎりまで何も言わずに、さっさと法律を国会で通せばよいということは絶対にない。共産党や社会党は、結局、いまだに非武装中立と言いたいのだから、何をやっても反対する。しかし、それでも議論をして、国民の大部分に理解していただき、支持してもらうことは、絶対に必要なステップだ。
与党が過半数を持っている議院内閣制で、国会審議をやる意義はここにある。
本当に必要なことならば逃げてはいけない。
だいたい、外務大臣は二言目には、日本自身の問題としてとらえて決断するとおっしゃるが、サダム・フセインの核兵器が日本国民にどういう影響を及ぼすのか、この査察がどういう影響を日本に及ぼすのか国民に直接、説明したことはないではないか。日米の軍事同盟が誰に、どういう意味を持つのか、国民が理解できるような説明をしているといえるのか。
政府が決断するための前提条件を国民の何割が理解しているのか。
政府が納得させなければならないのは、アメリカではなく、日本国民だ。
政府がきちんと立場を表明し、国民の理解を得ようとしているのならば、チームの一員として、頑張るが、親分がひたすら逃げまわっているだけでは...。