2002年10月1日号
2002.10.01
台風。
朝、今日は副大臣人事だけとの噂が流れる。のんびりと政務官室に出社して、最後に残った引き出しの中などの物を段ボール箱に詰める。部屋の入り口に掛かっている河野政務官という名札は、記念にくれないそうだ。残念。
そのうちに官房長官が、副大臣は明日、政務官は今週中に人事という発言をしたというニュースが広がる。
そんなこと言われても今さら事務方は決裁なんか持ってこないよね、次の人を待って持ってくるよねと言うと、秘書官は冷静に、まあ、そうですね。
というわけで、明日の日程も決まらない。地元のスタッフは、代議士、呼び込みなんか絶対無いから地元日程でいいんじゃないですか、などという。別に呼び込みを待っているんじゃなくて、退任の挨拶と引き継ぎをやるために待っているんだ、というと、なーんだ、そうか。
引き継ぎは細かくやるから五分のセレモニーではなくて、きちんと引き継ぎ書の説明ができる時間をとってもらうようにする。
行政相談委員から、改善の要求があった委任状と資料の購入の件に関しては、いくら何でも任期中には終わらないだろうから、秘書官にしばらく窓口をやってもらうことになった。
台風の中、地元を往復した後、ヨーロッパの銀行家に会う。日本の経済がそれほど影響力を持たなくなった、特にアジアでの影響力が低下したと言われる。今度の内閣改造の持つ意味を説明し、いよいよ不良債権処理が進むよ、と。
五日からマレーシアのクアラルンプールで開かれる東アジア経済サミット(ダボス・アジア会議)に出席し、セッションのパネリストを務めることになった。竹中大臣も会議にご出席の予定になっているが、兼務になって日程は大丈夫だろうか。