2002年2月13日号

2002.02.13

問い合わせの多い新日米地位協定のたたき台はホームページにアップしました。

ツバルという国があります。マスコミもツバルと書くし、地図にもツバルと書いてあるし、ツバルの名誉総領事館もツバルと書きます。ところがツバルなんて国はない、とケンカを売っているのが外務省です。彼らはこの国の名前はトゥヴァルだと言ってききません。
ニュージーランドという国があります。マスコミもニュージーランドと書くし、地図にもニュージーランドと書いてあるし、ニュージーランド大使館もニュージーランドと書きます。ところがニュージーランドではない、というのが外務省です。ニュー・ジーランドだと。鼻くそよりも小さい黒点が彼らのプライドなのでしょうか。
ヨルダンという国があります。マスコミもヨルダンと書くし、地図にもヨルダンと書いてあります。ヨルダンの大使館は正式な国名は、ヨルダン・ハシミテ王国だといいますが。ところがヨルダンなんて国はない、というのが外務省です。この国の名前はジョルダンだ。英語ではジョルダンというのだから、外務省がジョルダンと書かないと、日本の観光客は外国の飛行場で迷ってしまう、と。
この一文は、私の創作ではありません。
英語ではジョルダンというのだから、外務省がジョルダンと書かないと、日本の観光客は外国の飛行場で迷ってしまう!
野上さんのような官僚が言うならば、笑って済ませられますが、外務省のエースの一人の発言です。

日本の円借款で、海外の環境が壊されることの無いようにしようと、円借款で行われる事業には、環境アセスメントを義務づけようということになりました。(NGOがJBICと一緒になって頑張った成果です)そして、アセスの報告書をきちんと現地で公開しようということになって、問題が発生しました。環境アセスを公開してはいけないと外務省が反対しているのです。財務省と環境省は、環境アセスを公開できないような事業に税金を投入する必要は全くないと公言しているのに対し、外務省は、そんなことをされたら外交ができない、と。
日本の納税者のお金が、現地の環境や人権の破壊につながっていないことをしっかりと証明するためには、アセスをやり、その結果を地元に公表して、関係者の意見をしっかりと聞き、その上で事業を進めることが不可欠です。アセスはやるが、その結果を事業の影響を受けるかもしれない人々に公開しなければ、アセスの意味がないのではないでしょうか。
外務省いわく、紙を公開しなくても、きちんと説明すれば良いのです、と。紙を見せることを拒否して、紙に書いてあることは全て説明しましたと言っても信用されますか。何かを隠しているから、紙を見せないで、口で言っているのではないか、といわれて、そんなことはありません、と否定して、そのとおりだと思ってもらえますか。絶対に外務省はおかしい。
環境大臣時代にアセス公開を積極的に押し進めた川口大臣ですから、外務大臣になって外務省も変わると思いますが。

というようなことを外務省に言っているにもかかわらず、大臣はおろか、副大臣、政務官にもそれを伝えていない。(ちょいと荒療治をしたら、すぐ伝わりましたが)
川口大臣の骨太の方針にあるように、国会議員の意見、圧力、クレーム、きちんと文書にして、大臣に伝えることを、外務省は今後、忘れずに。



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