2001年11月2日号

2001.11.02

香港出張報告
日時 2001年10月30日-11月1日
場所 香港
目的 ワールドエコノミックフォーラム 東アジア経済サミット2001に出席
費用 旅費、滞在費は主催者から支給
日程
10月30日 香港着
10月31日 会議参加(本来ならば28日から開会されているが、国会のため最終日のみ参加)
自分がパネリストをつとめるセッションは会議の最後の締め括りセッションの一つ前のため、それまで、あちこちの会議をのぞく。

8:45-10:00  東アジアにおける金融協調について
ボナベンチア フィリピン中央銀行総裁
リュウ ティンファン中国人民銀行副総裁ほか

10:15-11:15 北京からの報告:オリンピックは中国と北京をどう変えるか
リュウ チンミン北京市副市長
ティモシー フォック ツンティンHKOC会長

11:40-12:40 バイオテクノロジー:アジアの成長の新しい希望になり得るか
チェン ザンリン北京大学副学長
ゲイリー チェン アベンティスベーリングアジアパシフィック総支配人
ホセリト カンポス ユナイテッドラボラトリーズ会長

13:10-14:40 ワーキングランチ:大メコン川流域 新たな投資の機会
シン ミョウンホー アジア開発銀行副総裁
ダン ヴュチュウ ベトナム産業大臣
キート チホン カンボジア経済財政大臣ほか

15:10-16:20 新貿易ラウンド
スパチャイ WTO事務局長
リニ ソワンディ インドネシア産業貿易大臣
チャウ タクヘイ 香港産業大臣

16:30-17:40 アジアの変革者達:将来のビジョン
スパチャイ テレコムアジア社長
ビクター ファン リーアンドファン会長
ヒシャムディン マレーシア青年スポーツ大臣
キム ミンソク 韓国国会議員
マージョリー ヤン エスケル会長
河野太郎 日本衆議院議員
ロニー チャン ハンラン開発会長 サミット共同議長

17:45-18:15 共同議長によるとりまとめ

18:15-      レセプション

18:45-19:15 ASIAWEEK誌とのインタビュー

19:15-22:00 ヒシャムディン大臣と在香港マレーシア人の交流会に同席(マレーシア総領事館にて)

11月1日 成田着

特記事項 
この東アジア経済サミット会議(通称アジアダボス会議)は初めての参加になったが、国会の日程で、残念ながらパネリストをつとめる最終日のみの参加になった。こういう国際会議は、本当は、ランチやディナーやレセプションなどでどれだけいろいろな人に出会えるかというのがおもしろいところだが、到着が前日の深夜、帰国が翌日の早朝という強行軍。到着と同時に早速、むかしASEMのヤングリーダーシンポジウムで一緒になったルクセンブルグ銀行のアジアの責任者に出会い、夜食へ。

朝七時半からいろいろな会議がコンベンションセンターのなかで行われているので、興味深いものをあちこちのぞいて歩く。レジストレーションの関係で七時半のセッションはパス。セキュリティは非常に厳しく、チェックポイントを通過すると、そこにあるCRTに顔がでる。パスの偽造は不可能か。

これまで出席したいろいろな会議で知り合った各国のメンバーも来ていて旧交を温める。もっともマスコミの注目を浴びていたのは、北京とオリンピックに関するセッション。テレビカメラがずらりと並び、盛況だった。聖火リレーは、アジアからヒマラヤを越え、香港、マカオ、そして台湾を通るものにしたいとやや刺激的な発言も。サッカーの予選は、上海、天津など国内四都市にも分散するとのこと。すぐ横で、ITに関するセッションもあったが、パネリストの一人、中国のMTVの責任者、リ イーフェイが大人気。名刺交換のながーい列が。日本のMTVの笹本さんを知っているので、ちょこっと話をする。

アメリカの会議だと、コーヒーとドーナッツがあちこちにあるので、朝食をすっ飛ばしてきたが、コーヒーはふんだんにあるものの、ドーナッツなど形もない。さすが経済サミット、振る舞うところと締めるところははっきりしている。

ワーキングランチがいくつか並行して行われているが、大メコン流域に関するものにする。きっと、タイ料理かベトナム料理が出るのではと、料理につられた。料理はイタリア料理だったが、大変に美味しかった。メコン流域の各国閣僚も出席したランチだったが、プレゼンテーションは全て原稿棒読みの無味乾燥なもので、ちょっと閉口。でも、デザートも美味しかったから、まあ、いいか。

自分のセッションは、アジアの若い政治家三人とビジネスマン三人、そしてこのサミットの共同議長のロニーチャンが司会を務める。ほかの二人の政治家は、韓国のキムミンソクとマレーシアのヒシャムディン。二人とも、一緒にカラオケをやったり、ドリアン食べたりした友達だ。ミンソクは、民主党の将来の大統領候補だし、ヒシャムディンはマレーシアの次の次が約束されているようなもの。まあ、僕も頑張らなくては。マージョリーヤンは、フォーチュンが選んだ世界のビジネスウーマン50人の一人、それにビクターファンとタイのスパチャイという豪華メンバー。とにかくプレゼンテーションで、原稿を読むのは止めようと、簡単なメモを作っただけで、あとはぶっつけ。日本の政治家は、アジアをこう変えるという前に、日本の政治を変える義務があると、日本の政治の問題点を、個別利益の最大化は全体の利益の最大化につながらないということと国会で答弁しない政治家が党の中の政策決定で大きな力を振るう今の仕組みを変える必要に絞って述べる。アジアの人々が、いかに今の日本の政治に幻滅しているか、非常によくわかるほど、反応があった。

ハンナラ党に補欠選挙で全敗し、混乱している民主党のキムミンソクは翌朝七時半から会議だと、早速帰国。最後のレセプションのなかで、アジアウィークのインタビューを受けていると、ヒシャムディンが出かけるぞ、と誘いに来る。大臣のお誘いを無碍に断れないので、ついていくとマレーシアの総領事館に。なんでも一万五千人のマレーシア人が、今、香港で働いているとのことで、その代表者と大臣の意見交換会が開かれる。もちろん、マレーシア料理付き。やったあ! なぜかマレーシア人の中に日本人一人。そのうちにメディアも来るが、これは完全オフレコ。スポーツからアフガンの戦争まで多種多彩な質問に一つづつ大臣が答えていく。

十時過ぎに終了し、ホテルへ戻るとハロウィーンの大騒ぎ。ヒシャムディン夫妻とスタッフと、はやりの場所に繰り出すが、僕はお酒が飲めないし、ヒシャムはイスラム教徒だから酒を飲まないし、二人でコカコーラを何杯も飲みながら、日付が変わる。話題はF1のアレックスユーンのことからタイで野党の副党首になったアビシットのことまで。僕らが知っているアビシットはまだ三十五歳、ここで野党の党首になろうかというところだが、早すぎるのではないかと悩んでいる。日本では考えられないが。

今、アジアの僕らの世代の政治家の共通の悩みは、中国の若手の政治家のなかで誰と話せばよいのかということがわからないこと。今回、キムミンソクともヒシャムディンともいろいろ話をしたがやはり?だ。



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