2001年7月7日号

2001.07.07

七月三日から六日まで、北京、上海に出張しました。中国共産党の青年組織である全青連の機関紙、青年報の招待で、日本に関する専門家を中心に意見交換をしてきました。詳細は、HPに出張報告の形で載せますので、そちらをご覧ください。

セーフガード、教科書問題、小泉首相の靖国神社参拝、対中ODA、海洋調査船、日本の航空会社のサービス問題、日本製携帯電話の品質問題、日本製ノートパソコンの品質問題、日本製自動車のブレーキ異常による事故等々、中国では日本に関して全く良い話が無く、問題ばかりということで、日本製は品質がよいという前提も崩れつつあり、日本が投資しなくても他の国の資本が入ってくるという自信もあり、もし小泉総理が靖国神社参拝を強行すれば、国交回復後最悪の状態を招くことになるというのが、中国における日本の窓口となっている各氏の共通認識でした。
八月十五日以後を考えて、さまざまな若手のパイプを太くし、いろいろな交流を日中間で絶やさないようにしていくのが大切だという認識で一致しました。
中国側、とくに青年組織のなかには、これまでの日中交流事業は、極めて形式的なものが多く、そろそろ、息の長い実のある交流にしていきたいという強い要望がありました。細かく話を聞くと、政府は人権問題で対立していても、着々といろいろなパイプができているのが米中関係で、それが様々な場面で非常に強い力を発揮しているようです。翻って日中関係はどうかと尋ねると、表面的で、このままではいざというときに役に立たないのではないか、という意見が多いようでした。とくにかつて非常に日中関係に大きな役割を果たしてきた組織が、最近は、機能不全に陥りつつあり、関わっている人の熱意が感じられないという不満がにじみ出ていました。
いろいろな人が、それぞれの分野で日中の交流を進めてきているというのが、私の認識でしたが、中国側にはまだまだ物足りなさがあるようです。
二年ぶりの北京の変わり様には大変驚きましたが、六年ぶりに訪れた上海は、想像を絶するものがありました。新国際空港から市内まで、高速道路をタクシーで一時間のところにリニアモーターカーの工事が進み、完成すると市内までわずか八分という計画には驚きを通り越してあきれました。
やはり、官僚主導の小手先の改善ではなく、思い切った政治主導による革命的変化がこれからの時代には必要であることを痛感しました。
北京はオリンピック、上海はAPECが話題でした。

経済、そして文化、社会までひっくるめた日中間の緊密な関係を早急に築いていくために、政治はどうすればよいのか、考えさせられた4日間でした。

七月七日。
ベルマーレ、仙台との七夕決戦に敗れる。0-1というスコアも問題だが、仙台のホームゲームで入場者14000人を超えている!経営者としては、こちらの数字も気になる。
今日は仲人をつとめる。新郎の地元、茅ヶ崎の菱沼八王子神社の小さな本殿、拝殿で、結婚式。おそらく、この神社での結婚式は初めてではないかということ。

九日夜六時から外務委員会理事懇が設定される。十日にも外務委員会開会か?



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