2001年7月30日

2001.07.30

今回の参議院選挙、自民党圧勝で終わる。確かに世論調査どおりではあるが、各地の個人演説会の集まり具合(徳島のように大勢集まって下さったところもあるが)、個人ビラを受け取ってくれる割合等々、世論調査を除けば、どう考えても、こんなに圧勝するとは思えなかった。
神奈川の自民党候補者、小林ゆたかも、本人は確かにがむしゃらにがんばった。自民党の支持率が最低の時に公募に手を挙げ、九キロ体重を減らして歩き回った。見あげた根性をしている。しかし、小林ゆたかに百万票を超える手応えがあったかといえば、そこまではなかった。
これはいったい何だったのか。たぶん、日本全国あわせて、地方区という名前の四十七個の比例代表選挙が行われたということなのだろう。きっと有権者は、今回は、投票所で、X山X吉にではなく、自民党の候補者、に投票してくださったのだろう。神奈川、埼玉、東京、福岡、愛知等、大都市の票を見ていると、候補者個人の政見や運動を超えたものが、今回、大きく働いた。それが小泉内閣への期待だった。
地方区でも、候補者の政見や、いや、いったいどういう人なのか、を有権者に本当に伝えられたとは思えない。あれだけ限られたビラや選挙方法で、この候補者はどういう人だ、というのが伝えられたという自信はない。比例代表になると、もはや論外。政党名を投票した有権者の数が、個人名を書くなんてできないと訴えているようだ。世界に冠たるIT国家を目指す日本が、インターネットを使った選挙運動ができないというのは、ここまでにしなければ。

午後、韓国の野党ハンナラ党の若手リーダーの一人が、議員会館を訪ねてきてくれる。こういう時期でもあるし、自民党の若手議員としっかりと交流を始めたい。日韓、韓日議員連盟は何でこういうときに役に立たないのか、と。あと一年半で、我々が与党だ、と自信たっぷり。

夜、韓国の崔相龍大使のお招きで、韓国大使公邸で夕食会。まったく偶然に韓国が続く。メニューは、松の実粥、牛肉のサンチュ包み、煎の三種盛り合わせ、プルコギ、ご飯と神仙炉、果物。
いきなり冒頭に、近頃はサンマも食べにくくなりましたねぇ。いや、いや(苦笑)というやりとりが。
かつて日韓の国交が回復したときには、両国間で年間に一万人の往来があった。しかし、今や、毎日両国を一万人が行き来している。(日本から七千人、韓国から三千人) この流れは、靖国問題や教科書問題によっても止まらない。日本側の六割は、若い世代だそうだ。
韓国から日本に行くときに、例えば二ヶ月あるいは三ヶ月ならば、ノービザにできないか、という議論に。韓国から来て、不法就労になってしまう人の数も、ノービザ渡航が可能になれば、むしろ減るのではないかという意見もある。現状では、結果として、ビザの期限を越えてしまうケースが多いという解釈。
その他いろいろな話があり、最後に、大使から、学問は親殺し、つまり、学問は師の業績を鵜呑みにせず、批判することにより進歩する。政治も親殺し、でがんばれとハッパをかけられる。もう十分やっているよ、という声もあったが。

日米リーダーシッププログラム出席のため、最後ののぞみで神戸へ。さすがにちょっとくたびれた。



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