2001年1月31日号
2001.01.31
三十一日、国会召集。最初の本会議前に本会議場で、だべっていると、なんか様子が変だ。あれっ? ふと気がつくと、普通は倒れている各自の名札が全て立てられている。どうしたのかなっと思ってはっと気がつく。やべぇ、応召してねえ。
国会というのは不思議なところで、名刺が大変な効力を持つ。当選して議員バッジを受け取るときには、当選証書と名刺を出して、バッジを受け取る。召集日に、登院して召集に応じる、つまり応召するためには、衆議院の玄関から登院し、名刺を差し出す。
議員会館から裏口を通って議事堂に入り、両院議員総会と代議士会をやっている間に、玄関で名刺を出すのを忘れていた。それに気づいて、ダッシュで玄関に。名刺を出して、応召完了。あわてて戻って、間に合った。
最初の本会議は、院の構成を決めるだけで十分間。一時間後に参議院本会議場で開会式。そして、二度目の本会議。総理、外相、蔵相、経済担当相の演説。
外務大臣が風邪引いていて演説中に盛んにせき込む。周りから、のど飴をくれるが、演台にもっていくわけにもいかないし、そのまま食べる。
次の大蔵大臣もつられてせき込み、大笑い。
麻生大臣、絶望とは愚者の結論である、と演説中、野党の方を向いて、大見得を切る。その後、参議院での演説でも同じようにやったら、与野党の並び方が違っていて、与党の方を向いて、絶望とは愚者の結論、とやってしまった。どっち向いてやってんだ、と与党からやじられたと頭かいていた。
夜、エジプト大使館でエジプト映画の夕べ。ユーセフ・シャヒーン監督の他者が上映される。高円宮殿下、妃殿下がご出席。上映終了後、公邸で、両殿下、大使ご夫妻と夕食会。
日本ロレックスのマクドナルド社長が隣の席。ロレックスは、ブルームバーグが入っているビルのそばにある、という話になったので、実は、僕は湘南ベルマーレというサッカーチームの会長をやっていて、ブルームバーグはスポンサーをしてくれていて...、という話をしたら、そのマクドナルド社長が、にやっと笑って、あなたに、私のもう一枚の名刺をあげようといって、取り出した名刺には、Jリーグ裁定委員会の肩書きが。驚いた。
オカノ、ナガヌマ、カワブチなどと昔、サッカーをよくやりました、東京オリンピックの時にはFIFAの受け入れをする委員会のメンバーでした、といわれ、またびっくり。
エジプト大使のお父上は、エジプトでは超有名な歌手で、アメリカのフランクシナトラや日本の美空ひばりのような存在らしい。最後に大使のミニコンサートがあって夜中過ぎにお開き。