2000年11月15日号
2000.11.15
新聞、テレビの政治ニュースは、政局で埋め尽くされていますが、その陰で原発立地促進法なる悪法が着々と駒を進めています。これが通れば、原発を理由に補助金のばらまきが可能になる、原発から出る高レベル放射性廃棄物の処分も決まらないのに原発の強引な立地が進むなど、末代まで禍根を残すような法案です。
マスコミの政治部のみなさま、政局もいいけれど、こういう法案のこと報道しなくてもいいのでしょうか。
加藤さんも欠席か、賛成かで悩んでいるようですが、河野太郎も商工委員会の採決で反対か欠席か、ここが思案のしどころと悩んでます。今日も小此木理事が軽挙妄動を慎むようにと...。
クローン法案が委員会で、第三条の修正されず、付則の修正と付帯決議がついただけで可決。ヒトの胚を操作したものを行政の作る指針だけで母胎に戻していい、つまり何かが生まれちゃっても良いというのは、本当にいいのか。この法案の内容も修正案も報道されなくて、国民的な議論もなくて良いの?
不信任案も確かに大事だが、一人のコメントをとるために記者が何人もぼーっと道ばたで待っていて、一言聞くことがそんなに大事なのか。クローン規制法が定める九種類の操作された胚のうち、法律で母胎に戻すことを禁止しているのが四種類で、残り五種類は行政が決めるということは、全く報道に値しないのか。
フロン法、環境委員会で金曜日に参考人招致。自民党を代表しての質問は、環境委員ではないが、河野太郎にやらせよという石原筆頭理事の親心で、差し替えで十五分の質問時間をいただく。フロン法案もいよいよ大詰め。地球環境よりも省益第一の通産省のみ依然として反対。
自然エネルギー法案。めど立たず。橋本会長は明日からサウジアラビアのエネルギーフォーラムとハーグのCOP6。
Globeの一員として、河野太郎もハーグ行きの予定があったのだが、この不信任案騒ぎで、海外出張のお許しが国対から出るはずもなく、すべてキャンセル。
エネルギーフォーラムも通産大臣が国会日程で出席できず。ハーグへの環境庁長官の出張も、補正予算の審議やらなんやらでなかなか認められなかった。なんのための総括政務次官の制度なのか。
党の体質を変えなければ、人を変えても同じという主張を我々はずっとしてきたが、加藤さんは、政策や党のあり方の何をどう変えるというのだろうか。そこがわからないと単なる二派対三派あるいは五派の派閥対決。
マスコミも今後のシナリオや数勘定だけを解説してみてもしかたないと思うが。