2000年1月15日号

2000.01.15

各種新年会とベルマーレの金策に走り回る毎日ですが、12日から14日まで、衆議院の外務委員会の沖縄視察にいって参りました。
当選して三年目で、初めて公式視察にいきました。理事の肩書きは結構重い。
要点だけあげると、まず、基地の移設に関して、15年の期限の問題があります。
もちろん米国政府との交渉がありますが、それ以前に、日本政府として、この沖縄の気持ちをどうくみ取っていくか、そして、それをどう行動に表していくのかをしっかりと考えていくことの大切さを痛感しました。
知事も、名護市長も、十五年が必ずしも簡単に実現するとは考えていらっしゃいません。
しかし、基地が未来永劫に沖縄にあるのではない、という基本的なことを、どう具現化していくのか。
ただ、単に沖縄の意見を伝えるだけではなく、アジアがどういう状況になっていれば、どういう米軍のプレゼンスが必要なのか、地位協定をどうしていくのか、といったことを両国政府できっちり議論することが大切だと思います。
アメリカがいやがる安保条約に関わる議論はいっさいしない、という態度で、十五年の問題を取り扱うようなことは、してはならないと思います。
と、いうより、日本政府がアメリカがいやがると勝手に思っている問題もあるのではないかと思います。
本当に重要な二国間関係ならば、思い切った議論ができるはずです。
ヘリ基地の移転の問題であるにも関わらず、今、米軍が主力で使っているヘリの後継機が何であるのか、知らん顔をする防衛庁の態度には、大きな問題があると思います。
今の主力機は、普天間の米軍司令いわく、自分よりもこれらのヘリの方が海兵隊の経歴が長い、という機種です。
オスプレイという新型機種が、これらを代替していくことが、海兵隊のホームページにも掲載されているのですが、これに関して質問しても、防衛庁は、なにも米軍からは聞いていないの一点張りです。
我々の質問に対して、基地司令は、新型機は性能がよく、安全で、静かなので、これを導入していく計画だ、と答えていました。
米軍が機密事項にしている計画ならともかく、一般に周知している内容を、聞いていないでほおっかむりすることは、対応としていかがなものかと思います。
外務委員会でこの問題を取り上げていきたいと思っています。
さらに、沖縄の海兵隊が、展開する場合、輸送手段はどうなるのか、という問いに対しても、さあ、聞いていない。ちょっと、おかしいよ、その対応は。
沖縄の経済振興をどうするのかは、かなり深刻な問題だと思います。
コストが非常に高いという今の構造をどう打開していくのか。
本土からの観光客を、グァムや東南アジアと競争できるのか、東南アジアからの観光客をどうやって誘致するのか。
台湾からの観光客が多いという話もありましたが、よく聞くと、たばこや薬の買い付けのために沖縄にきているのが主力だという意見もあります。
箱ものづくりではない、真の経済振興を大胆に考える必要があると思います。
ポストマカオのカジノとエンターテイメントの拠点をねらうぐらいの大胆な構想も必要でしょう。



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