ブーゲンビル島

2018.03.30

パプアニューギニアの東にブーゲンビル島があります。

「地理的なソロモン諸島」の一部ですが、国家としてはパプアニューギニアの一部です。(ソロモン諸島にはソロモン諸島という国があります。)

1885年にドイツの植民地となり、第一次世界大戦を経てオーストラリアの国際連盟委任統治領となりました。

第二次世界大戦中に、山本五十六連合艦隊司令長官が搭乗機を撃墜され戦死したのがこの島の上空で、その機体の残骸は島のジャングルに残されています。

この島における日本軍の戦没者は約33,500名にのぼり、これまでに約10,000柱の遺骨が収容されました。

1975年にブーゲンビル島を含むパプアニューギニアが独立しました。その後、1988年にこの島にあるパングナ銅山の利益配分や環境破壊を巡り、反政府運動が巻き起こり、それがブーゲンビルの独立運動に発展しました。

その後、ブーゲンビル革命軍(BRA)とパプアニューギニア政府との間に内戦が勃発、ようやく1998年にオーストラリアとニュージーランドなどの仲介の下、停戦が合意されました。

2001年にブーゲンビル和平協定が締結され、武器の回収・廃棄、ブーゲンビル自治政府の樹立、自治政府成立後10-15年後の独立の是非をめぐる住民投票の3点が確認されました。

2005年、2010年、2015年にそれぞれ自治政府大統領選挙が行われています。日本も2-3名の選挙監視要員を派遣してきました。

そしていよいよ2019年6月15日に実施が合意されているブーゲンビル独立を問う住民投票の準備が自治政府、パプアニューギニア政府によって進められています。

準備の遅れが指摘されていますが、この住民投票が予定通り、平和裏に行われることが大切です。

日本はブーゲンビルにある全長190kmの国道上の15か所の橋梁を整備するなど様々な支援をこれまで行ってきました。



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