サンフランシスコ出張報告
2010.05.12
サンフランシスコ出張報告
サンフランシスコに咸臨丸が到着して150周年の記念シンポジウムに招かれて、パネリストとして参加する。
日米関係については日本とアメリカの二国間関係についてよりも両国で何をこれからすべきかということについて話をする。
民主主義、人権、市場経済、法の支配といった共通の価値観を広めるために日本がNATOに参加（NAPTOになる！）することを検討すべきだと述べる。国連の安保理改革が進まないならば、このNAPTOを活用していくべきだ。
唯一核兵器を使用したアメリカと唯一核兵器を使われた日本の両国で核廃絶に向けての活動をするべき。
そのためにはイラン、北朝鮮だけでなくインド、パキスタン、イスラエルについてもNPT体制に参加するように両国が圧力をかけるべきだ。また、米印原子力協定はNPTを骨抜きにする。こうしたダブルスタンダードを認めるべきではないと述べる。
また、オバマ大統領がAPECに来日したときに、ぜひ長崎に行って、長崎を地球上で最後に核兵器が使用された場所にするという誓いを両国で立てるとともに、ニューヨークの国連の隣に原爆記念館を建て、国連に来る各国首脳が核兵器が使用されたらどうなるかをその目で見られるようにすべきだ。
日米両国は、中国が国際ルールに則って行動をするように、また、なるべく早く民主化を進めるように、協調していくべきだ。
とくに海外援助のルール化、知的所有権の保護、国防費の透明化などについて中国ときちんと向き合う必要がある。
最後に日米で中東、とくにパレスチナ問題に取り組むべきだ。
イスラエルに圧力をかけられるアメリカと中東では中立的な日本が一緒にこの問題に取り組むことに意義がある。
三十分の質疑応答では移民問題、財政問題などの質問が出る。
さらに少人数の夕食会では北朝鮮問題などでかなり深く突っ込んだ質問が出た。田中均、アマコスト両氏などから興味深い回答が。
5月9日
17:10 成田発
10:30 サンフランシスコ着
14:30 海王丸出港イベント
19:00 サンフランシスコUSJLPメンバー夕食会
5月10日
KanrinMaru Symposium:The Future of the US-Japan Relationship
12:00 昼食会
Welcome Remarks
Dana Lewis, President, Japan Society of Northern California
Keynote Address
Joseph Donovan, Jr, Principal Deputy Assistant Secretary,
Bureau of East Asian & Pacific Affairs, Dept. of State
13:45 シンポジウム
Welcome Remarks
David Lyon, Chairman of the Board
Japan Society of Northern California
Introductory Remarks
Consul General Yasumasa Nagamine
Issues and Opportunities in the US-Japan Relationship
Ambassador Michael Armacost
Issues and Opportunities in the US-Japan Relationship
Hitoshi Tanaka, Former Deputy Minister of Foreign Affairs
15:00
Wisemen's Panel
The US-Japan Relationships' Role in Asia and the World
Glen Fukushima, CEO, Airbus Japan
Dr. Daniel Okimoto, Professor Emeritus, Stanford University
Dr. Steven Vogel, Professor, UC Berkeley
KONO Taro
16:45
Panel Discussion
Dr. Koji Osawa, Global Catalyst Partners
Dr. Carol Cherkis, BioInfoStrategies
Allen Miner, SunBridge Corporation
Hideyuki Inoue, Social Venture Partners Tokyo
Yoichiro Taku, Wilson Sosini Goodrich & Rosati
19:00
Speakers' Dinner
5月11日
サンフランシスコ発
5月12日
成田着
