2001年11月14日号

2001.11.14

朝、キッシンジャー氏と朝食会。
中近東、とくにイスラエル・パレスチナ問題について議論するが、よく考えれば、相手はかつての当事者中の当事者だ。
キッシンジャー氏も問題解決のためには、イスラエルは西岸、ガザから撤退し、入植地をあきらめなければならない、と考えているようだ。
ミサイル防衛に関しては、その技術があるのにそれを使わないことをどう国民に説明するのだ、と強気だが、まだ、技術は確立されていないし、そのコストもわからない。技術があるのに使わないのはおかしいなどという議論ならば、CTBTは検証ができないからだめだ等というアメリカ国内の議論だって、今ある技術をコストを考えずに使えば、検証は可能になるだろう。
京都議定書に関しては、地球温暖化防止に何の役にもたたないだろうという意見のようだ。日本の改革に関しては、経済的メリットよりもももっと愛国心に訴えて、改革を進めようという求心力にすべきだという。

某国大使来訪。サッカー好きということで、ベルマーレの話で盛り上がるが、来年ワールドカップだから良い時期に日本にいらっしゃいましたね、と言ってから、あっ、この国はまだ決まっていない、しまった、と思ったが、後の祭り。えんえんと、代表チームのふがいなさを聞かされてしまった。これからは、出場国かどうかを大使に会う前にチェックしなければ。
アフガニスタンの復興や中東和平に日本も一肌脱ぐと言っているが、日本に何ができるのか。日本は何もカードを持っていないではないか、と非常にシニカルだ。母国の外務省のエリートであるが、日本の外務省に対する評価は非常に低い。日本の政治家も外交に関心を持ったらどうかと言われる。持っている政治家もいるんだぞ。

フロン法の施行に向けて、料金の徴収方法が固まる。産構審が、延々と時間をかけたにもかかわらず、ひどい案を出してくる。これは問題ではないか、と指摘すると、今から直せと言われても時間がない、と。それじゃあ、産構審は能力がないのではないか。こんなていたらくでは、自動車リサイクル法の議論の時には、産構審をバイパスするしかないだろう。このいい加減さに腹が立つ。

外国メディアと自民党幹部の定例記者会見二回目。政調会長が対応。党本部四階の平河クラブに報道局次長として陪席。NHKの夜六時に流れた映像は、このときのもの。平河クラブもオブザーバーとして出席できるが、質問は外国プレスに限る。

超党派の議連で文化芸術振興基本法案の議論。いちいち芸術を個別的に法律に書き込もうとするものだから、演劇と写真は一緒のカテゴリーだけれど、映画はメディア芸術という別カテゴリーになっていたり、流鏑馬や宝蔵院流の槍術はどうなるのかとか、身体文化なる言葉が出てきたり、ようわからん。
要するに芸術に援助をしようということか。それも大切だが、むしろ知的所有権でどう儲けるか、著作権、隣接権をどうしていくか。

二次補正は、減税が中心にという声がさやさやと。
良質の住宅を建てることを条件に、贈与税を時限的に免除する政策をもう一度作り直していこうということに。面倒な条件を付けず、1400兆円の個人資産をどう動かしていくか、に焦点を絞る。



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