まだ年金を誤魔化すのか

自民党の朝8時からの部会で、年金の積立金の議論。

厚労省年金局の資料の中にこうある。

「公的年金加入対象者全体でみると、約95%の者が保険料を納付」

後ろにカッコ書きで

「(免除及び納付猶予を含む)」

「未納者は約296万人、未加入者は約9万人。(公的年金加入対象者の約5%)」

大嘘だ。

まず、年金未加入者が9万人いる。

そして第一号被保険者1864万人のうち、保険料未納者が296万人。

しかし、これだけではない。

国民年金保険料が免除されると国民年金金額は2分の1になる。第一号被保険者のうち、免除者が373万人。

国民年金保険料が猶予され、後納しないと年金金額はゼロ。猶予された者のうち、実際に後納したものは8分の1。猶予者は214万人。

ここまでで892万人。

公的年金の対象者6746万人のうちの892万人、13%は年金を満額もらえない。そしてこの数字はどんどんとこれから上がっていく。

なにしろこれから何をやるかと言えば、まず、失業者への免除制度の周知。

そして若年者納付猶予制度の導入、免除基準の緩和と免除の遡及承認、申請免除の簡素化、学生納付特例の申請手続きの簡素化。

つまり、保険料を納付しなければならない人が納付しないと納付率が下がるので、ちょっと無理な人は免除や猶予してあげて、納付しなければならない人から外す。

そうすれば見かけの納付率は上がる。年金機構は仕事をちゃんとやっていますよというアピールができる。

免除された人、猶予された人は年金金額が下がり、生活保護を受けることになるが、年金機構と厚労省年金局にはそんなの関係ない!

基礎年金を保険料で賄うという発想を根本から変えねばならないのに、小手先で誤魔化そうとしている。

年金を第二の原発にしてはいけない。



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