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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第12号 『神奈川独立!〜2000〜』

神奈川という国

宮 「神奈川ってのはね、二千四百十五平方キロの面積があるんですよ」
小 「そんな小さな国があるもんか」
宮 「おっと、これって、シンガポールの約四倍。ヨーロッパで言えば、ルクセンブルクと同じ大きさなんですぜ。もし神奈川がヨーロッパにあれば、モナコ、リヒテンシュタイン、バチカン、サンマリノ、マルタ、アンドラなんて国よりも大きいってことですよ」
小 「ふーん、そうかあ」
宮 「じゃ、人口だったらどうなると思いやすか」
小 「どうなるんだ」
宮 「オーストリアとほぼ同じでさあ」
小 「何、オーストリア一カ国と神奈川の人口が同じなのか」
宮 「どっちも八百数十万人ってとこです」
小 「結構、人は多いじゃねえか」
宮 「人口で驚いてちゃいけません。問題は経済力ですよ」
小 「経済がどうかしたのか」
宮 「へえ、神奈川のGDPを計算すると三十一兆円ぐらいになります。これは、オーストリアよりも大きくて、スウェーデンと同じぐらいです」
小 「何、それじゃあ、神奈川は、ヨーロッパにある一つの国と同じ経済力を持っているのか」
宮 「もちろんドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スペイン、オランダ、スイスなんてとこにはかないませんが、ポルトガルやアイルランド、オーストリアにギリシャ、デンマークにノルウェーなんて国よりは、神奈川の方が経済力が大きいんです」
小「じゃあ、もし神奈川がヨーロッパにあったら、EUに加盟して、ユーロ使っているんじゃないか」
宮 「それどころか、もし、神奈川がアジアの国だったら、インド、韓国、中国それに日本以外には、経済では負けません」
小 「へーえ、そんなもんかねえ…」
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