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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第3号 『誰が法律を作っているか〜1997.4〜』

予算委応援

1月 20日
通常国会始まる。両院議員総会で、橋本総理、加藤幹事長が予算の年度内成立を目指して檄を飛ばす。
 1月 28日
今日から予算委員会の応援。国会対策委員長より「いよいよ予算委員会だから一回生頑張ってくれ」との檄。
予算委員会は、朝九時から夜六時まで、昼休みの1時間を除くと八時間ぶっ通し
審議自体が驚くほどつまらないこともあって、委員は勝手に席を立っていなくなってしまうことが多い。
出席しないのなら、最初から委員にならなければいいと思うのだが、予算委員が席を立つと、さっとその席を埋めるのが昔からの一回生の仕事らしい。
一回生45名が11名ずつ4班に分かれ、当番で予算委員会に詰める。もちろん席に座った一回生は公式には何の資格もないわけで、発言はできない。
一度「重油を汲むひしゃくの話ばかりしないで予算の質問をしろ」と野次ったら、「予算委員でない者が予算委員の席に座って不規則発言をしているのはどういうことか」と問題になった。
が、野党側でも旭道山議員が小池百合子議員の席に座っていたりするので、「不規則発言を慎むように」との注意で終わった。
以後、2日に半日の割合で予算委員会の「応援」をすることになった。長老に「俺たちも若い頃これをやったんだ。みんなこれやってきてるんだから、頑張りなさい」と言われ、「後輩がこんなばかばかしいことを
やらんで済むよう頑張ります」と突っ張ったら、「若いうちは威勢のええほうがええ。カッカッカッ」と笑い飛ばされてしまった。
おそるべし。
 2月4日
自民党行革推進本部で財政改革を担当する中川秀直代議士から、公共事業見直しのプロジェクトチームの委員に任命したいが受けるかどうか考えて返事をくれと言われる。
その場で「やらせて下さい」と答える。
正午から初会合。
席上、柳沢伯夫行革本部事務局長から、「公共事業の見直しに関しては、各省庁や業界団体からのものすごい反発が予想され、諸君の政治生命に関わるといけないから、このプロジェクトチームのメンバー構成は極秘
にします」とすごい発言。しかし、会合終了後、ドアを開けると廊下にマスコミが勢揃い。
「河野さん、これ公共事業のプロジェクトチームですよね。メンバーになったんですね」。
「そ、そ、そういうことは、じ、じ、事務局長に聞いて下さい」。
あー、政治生命が…。
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