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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第31号 副大臣プロジェクト

もし本当に我が国が外国からの労働者を受け入れるならば、その前提となる制度をきちんとつくらなければなりません。小泉内閣時代に、河野太郎法務副大臣の指揮の下、外国人労働者をどう受け入れるかという検討が行われ、新たな提案が出されました。

まず、日系人という血のつながりだけで定住ビザを出すのはやめます。すでに国内にいる日系人に対しては、国の責任できちんと日本語教育が受けられるようなシステムを作り、その上で数年間の猶予期間の後、一定の日本語能力と生活を維持するための定職を持つことをビザ更新の条件にしていきます。

イカサマ的な技能研修制度は廃止し、外国から来る労働者に対しては、一定の技能と日本社会で暮らせるだけの日本語能力を身につけていることなどを条件に労働ビザを出す新しい制度をつくります。企業側には、まず日本人を対象とする募集をして人が集まらない場合に、日本人と同等の賃金を払い、社会保障を適用することを条件に外国人労働者の雇用を認めます。

残念ながら小泉内閣から安倍内閣に変わる中で、新提案は保留されてしまいました。しかし、こうした新しい仕組みを作ることにより外国人労働者を決められたルールにそって受け入れていく必要が、人口減少の日本には必要です。

 

 

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