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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第13号 『年金に関する誤解について〜2000〜』

半分になるニッポン

私が生まれたのは、昭和三十八年(西暦一九六三年、もし計算が正しければイスラム暦一三八二年、ユダヤ暦五七三二年、エチオピア暦一九五五年、チベット暦二〇八九年以下略)一月十日(木曜日)です。(ロッド・スチュアートと福沢諭吉、それに「爆笑問題」の田中祐二も一月十日生まれです)
 そして、私がまだ四歳だった一九六七年に、日本の人口は一億人を超えました。この頃、日本人の女性が平均して一生の間に生む子どもの数は、二人をやや超える程度でした。(女性が平均して一生の間に生む子どもの数を合計特殊出生率といいます。この合計「特殊」出生率の特殊なところは、なぜこれを特殊というのか誰も説明できないところです。厚生省に聞いたら、「まあ、それはあまりたいしたことではないです」。この合計特殊出生率は、その後低下し続け、一九九七年には、この数字は一・三九へと低下しました)
 国立社会保障・人口問題研究所(こんな研究所があったんだ)によると、日本の人口は、あと七年後、二〇〇七年に一億二七七八万人でピークに達し、その後減少を始めます。このままいくと、二〇五〇年には、一億人の大台を割り込み、ついに二一〇〇年には今の人口の半分の六千七百万人になってしまうそうです。もちろん同時に高齢化も進み、二〇五〇年には、国民の三分の一が六十五歳以上になります。
 こうなると、当然に、年金はもちろん医療保険をはじめ、各種の福祉制度を維持していく上で、現役世代の負担は耐えがたくなり(というか耐えられなくなり)、働き手も足りなくなって経済は成長しなくなります。さらに、子どもの数が極端に少なくなると、子供同士遊ぶ機会も減り、親の過保護、過干渉が増え、子どもの発育に影響が出るそうです。さらに、その子ども達が親になり…。
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