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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第10号 『河野法案と日本外交〜1999.9〜』

国連の予算

 国連本体の通常予算は、国連加盟国全体で合意された割合に従って、各国が負担することになっています。そして、この予算の分担割合は、各国の支払能力、国民所得および人口に基づいて決められています。
 国連本体の通常予算額は、一九九七年の実績で、年間十三億ドルです。これは、国連の本部があるニューヨーク市の年間予算のわずか四%にすぎません。
 (ニューヨーク市の予算の方が国連予算より大きいということです、念のため)
 国連には通常予算の他に世界中の紛争地帯で平和維持活動を行うための平和維持予算があります。これは、1996年実績で16億ドルとなっています。ちなみに、これはニューヨーク市の警察予算よりも少ない金額です。
 また、国連本体の他に、国連児童基金(ユニセフ)、国連開発計画(UNDP)、国連人口基金(UNFPA)、世界食糧計画(WFP)等などのいくつもの機関が、社会開発・経済開発に関する活動を実施しています。国連本体の予算と違って、こうした国連の諸機関の予算は、各国の政府がそれぞれいくら出すかを自分で決め、そうして集まったお金で運営されています。(お祭りの寄付金みたいなもんです)
 こうした機関の予算総額は、年間約45億ドルで、これは世界中の人間一人当たりにして八十六円に相当します。一方、世界各国の軍事予算の合計は、約七千七百八十億ドルで、一人当たり約一万五千円となっています。各国政府が何に力を入れているかよくわかりますね。
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