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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第4号 『なぜ「河野案」はなかったか〜1997.7〜』

海外出張報告(6月22日〜7月1日)

 国会終了後、六月二十二日から十日間、ASEAN五カ国に出張しました。
出張の目的は@来年度のODA予算削減を受けて、国連機関への分担金を確保するために、アジア開発銀行(本部マニラ)向けの拠出金を削減することについての意見交換Aアジア各国の若手国会議員に、アジア次世代会議 (仮称)開催を呼びかけるBアジア各国の政権与党の青年局と自民党青年局の交流についての打診Cメディアインドネシア(インドネシアの新聞社)主催のシンポジウム参加等です。
また、今回の出張は、通訳を一切使わず、会議は全て英語で行うこと、相手との日程調整や送り迎えなどに外務省の手を一切借りず自らやること、費用はすべて自己負担で、という(ごく当たり前の)方針を決め、それに賛同する議員ということで同じ三十代の山本一太、林芳正
両参議院議員と三人の出張になりました。
 結果的にはこれが成功しました。
各国の若手議員が本当に快く会ってくれて、食事しながら、お茶飲みながら、あるいはドリアン食べながら英語で冗談を言い合い、あっという間に仲良くなれたこと(「日本の政治家と下ネタの冗談を言い合うとは思わなかったよ」)、そして、彼らがせっかくだからウチの大臣にも会っていけよといって、シンガポールのリーシェンロン副首相、マレーシアのアブドゥラー外相、タイのタノン蔵相、ソンポン首相府
相などにお目にかかることができ、日本の外務省経由で行くよりもはるかに密度の濃い出張になりました。
 また、どの国でも自然に、アジアの未来を話し合うために若い議員の集まりを作ろうということになり、マルチメディアに力を入れているマレーシアでは、アジア共通の「サイバー法」を話し合おうという具体的なテーマも提案されました。
その他には、やはり環境問題とエネルギー問題が重要になるという認識は一緒でした。
 そして、今回、もはや英語は外国語ではない、「共通語」なんだということをしみじみと感じました。
もし、通訳を介して話をしていたら、ここまでのことはとてもできませんでした。
各国の若手のリーダーといわれる人は、ほぼ全員英語で話しができます。
日本の国会議員も英語で外へ出ていくべきです。
「平家、海軍、国際派」なんていう言葉がありますが、「国際派」は主流ではないなどと言っている時代ではないと思います。
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