TUMOセンター

2025.10.05

私が外務大臣を務めていた2018年9月に、日本の閣僚として初めてアルメニアを訪問しました。

コーカサス・ドイツ出張

その際、首都エレバンにあるTUMOセンターという子どもたちのためのIT教育センターを訪問しました。

ここはディアスポラと呼ばれるアルメニア国外に移住したアルメニア人からの寄付で作られた施設で、センターの上にはIT企業が入居し、その家賃でセンターが運営されています。

プログラミングから画像処理、ゲームの作成など当時、すでに14のデジタル技術のコースがあり、それぞれのコースをカリキュラムに沿って自分で学び、一定のレベルに達すると国内外の専門家によるワークショップに参加し、さらに技術を高めることができます。

ハリウッドで活躍している専門家までこのセンターに来て、日本の中高生にあたる年齢の子どもたちを教えてくれています。

子どもたちの作品も素晴らしく、これを作ったのが中学生なのと驚くものばかりでした。

そのときからこのセンターをなんとか日本に持ってきたいと考えていましたが、なかなか受け入れ先が見つからず、そうこうしているうちにヨーロッパの主要都市にTUMOセンターが続々と誕生しました。

そして、私の話を聞いてくれた山本一太群馬県知事が、宇留賀副知事(当時)をアルメニアに派遣して実際のTUMOセンターを視察して、やはりそのレペルの高さに驚いて、群馬県に導入を決めてくれました。

G7デジタル大臣会合を開催した高崎市のGメッセを活用してTUMOセンター群馬が今年、とうとうオープンしました。

現在、群馬県内外の中高生が、アルメニアで開発され、全世界に広がっているカリキュラムに沿って自分で3Dモデリング、ゲーム開発、グラフィックデザイン、アニメーション、プログラミング、モーショングラフィックス、2DCG、映像制作の八つのプログラムを学んでいます。

https://tumogunma-lp.jp/

今年の11月からはAIのカリキュラムが加わります。

子どもたちが放課後、学べるように、平日は夜六時半から二時間、土、日は午後二時半と四時半からの二時間になっています。

https://www.pref.gunma.jp/page/643539.html

日本のデジタル人材の育成のためにも、できればこのセンターを日本全国に広げていきたいと考えています。

高崎にお出かけの際は、Gメッセの中のTUMOセンターをご視察ください。



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