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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第31号 選択肢

もちろん、これからの日本には、外国人労働者を受け入れるという選択と受け入れないという選択があります。しかし、外国人労働者を受け入れないという選択では、人口減少時代の日本を繁栄させていくのは難しいと思います。

これからの議論の争点は、外国人労働者を受け入れるか受け入れないかという点ではなく、外国人労働者を受け入れるとするならば、三年なり五年なりという一定の期間で本国に帰ることを前提とする制度で受け入れるか、来日した外国人が一定の条件を満たせば永住し、帰化することも選択することができるという制度で受け入れるかが最大の争点になります。

もちろんいまよりもはるかにきっちりした外国人の在留管理システムが必要になりますし、不法滞在、不法雇用には今よりも数段厳しい姿勢で臨まなければなりません。

しかし、いくら少子化対策をしっかりやっても労働力不足の解消にはほど遠い現状を考えると、外国人労働者をどう受け入れるかという問題をきちんとテーブルに載せ、本音で議論を始める必要があります。

*出生率に関するデータは野口悠紀雄著「資本開国論」から引用しました。

 

 

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